オルセーのナビ派展に行きました。

おもちゃのように可愛い絵画に驚きました。
色彩センス凄すぎ!
印象派好き必見の展覧会の感想です。
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三菱一号館美術館の割引情報まとめ

〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 気になる混雑状況は?
3. 例えばこんな絵画がありました
 ①印象派らしいハイセンスな色彩
 ②浮世絵っぽい平らな絵
 ③作品との距離感ゼロ=親密
 ④電子版の図録がある
4. 逆に惜しかったところ
 ①お土産のポストカードが少ない
5. まとめ
6. 追記:コラボスイーツも美味しい!



展覧会の基本情報

展覧会名:オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき
場所:三菱一号館美術館
最寄駅:東京駅(丸の内側から地下直結)
会期:2017/2/4〜5/21
作品数:約80点
所要時間:1時間30分
観覧料:一般は1700円
ロッカー:あり(100円、使用後返金)


気になる混雑状況は?

そこそこ混雑しているものの、他の人気展覧会に比べればマシかな、といったところ。
ですが、館内が狭いので人が少なくても混んでいるように感じられるかもしれません。
金曜の夜は20時まで営業しているので、仕事終わりなら確実に空いていておすすめですよ!


例えばこんな絵画がありました

印象派らしいハイセンスな色彩

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ポール・ゴーギャン「『黄色いキリスト』のある自画像」(1890-91)
オルセー美術館


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ポール・セリュジェ「タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン川」(1888)


色が綺麗!
(美術が好きだからといって高尚な感想が言えるわけではない)

日本人に人気の絵画ジャンルといえば印象派ですね(モネやルノワール)。
ナビ派は印象派の系譜ですので、色づかいのセンスが抜群なんです。

黄色いキリストって何?
赤青黄色の景色なんて本当は存在しないでしょ??
という疑問はもっともですが、彼らは本物に見せるより好きな色で描く方を優先したんですね。

閑話休題。
幼稚園児に塗り絵をさせると、人の顔を青や赤で塗る子がいますよね。
それを見た大人は「自由だなーその感性のまま大人になって欲しいなー」と思うわけですが、
大半は成長とともに肌色で塗るようになっていきます。

ナビ派の画家は「常識」をぶち破り、常に産まれたての感性で勝負していた、と言えるのではないでしょうか。
実際、木を緑でなく黄色で、道を茶色でなく赤で塗る勇気は凄いですよ。
そういう「普通の枠をはみ出ること」に自信を持てる人間は尊敬します。


浮世絵っぽい平らな絵

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ピエール・ボナール「庭の女性たち 格子柄の服を着た女性」(1890-91)


遠近感が無く平面的な感じがしませんか?
それに、なんだか親しみやすいです。

そもそも絵画って平面ですよね。
アカデミックな絵画はなんとか3Dに見えるよう、遠近法を駆使していたのですけれども。

平面なんだから、平面で良いじゃん!

というのがナビ派の考えのようです。

それにこの構図…見覚えがあるぞ…

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菱川師宣の「見返り美人図」だ!!

見る人に背中を向けているところも、体が妙にくねっているのも、
画面が平面的なのも、完全に一致していますね!

ナビ派が活躍した時代は日本の文化が西洋に輸出され始めた頃でもあります。
実際ボナールは浮世絵にインスパイアされてこの絵を描いたそうです。
浮世絵のフラットな描き方の良さが世界に認められたという見方もできますね。


作品との距離感ゼロ=親密

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ピエール・ボナール「親密さ」(1891)
オルセー美術館


ぱっと見、奥にいる人が明るくて目を惹きつけられますね。

奥に人がいるなー…
左側に影になってるけど人がいるなー…
手前のは、パイプを持った手かな…

あ!この手は自分の手なんだ!!

と気づいたとき、ゾクっとしました。
強烈な光と影の描き分けによって遠近感を演出しています。
弊職はタバコは吸いませんが、薄暗い部屋で友達とダベるときって本当にこういう見え方なんですよね。
鑑賞者と絵の中の人物との距離がグッと近づいたとても不思議な感覚です。

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モーリス・ドニ「メルリオ一家」(1897)
オルセー美術館


赤ちゃんの目パッチリすぎ!

ツッコミどころはありますが、幸せそうな家族ですね。
特に子供たちが自由に振舞っていて、両親も暖かく見守っています。

自然な表情を描けるのは凄いことです。
絵の中のモデルと心が通っているからできることなのです。
写真館で記念写真を撮ってもらうとき、あなたもキメ顔になるでしょう?
でも、仲の良い友達や家族との写真なら、自然に笑っていることも多いのでは?
(変な顔してることも多いですけどね)

画家にとって身近な人を題材にしているからこそ、絵を見る人も親近感を感じられるのですね。
この家族を見ていると心が穏やかになります。


電子版の図録がある

弊職は本を買うとき、できるだけ紙ではなく電子書籍を選ぶようにしています。
理由はかさばるから…
同じように考えている人も多いのではないでしょうか?

特に美術館の図録は重いし大きいし、収納に困ることが多いんですよね。
でもオルセーのナビ派はなんと電子版があるんですって!
(電子版は紙版より200円安いです)

Kindleで無料サンプルが見られるので、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね!





公式HP|グッズ情報



逆に惜しかったところ

お土産のポストカードが少ない

個人的な趣味なので批判したいわけではないのですが、気に入った作品のポストカードが無いと寂しい気持ちになるよね…

今回のポストカードは塗り絵付きです。
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三菱一号館美術館はポストカードにやたら強いこだわりを持っているようですね。
ただ、その分種類が少ないという…

お気に入りポストカードのコレクションを趣味にしているので、もっと種類が豊富だと助かりますね。

でも、お土産自体はかなり充実しています!
お菓子やお酒が売っているのも良いですね。
なんかおしゃれ。なんか美味しそう。
(美術が好きだからといって高尚な感想が…)

弊職はノンアルコールシードルなるものを買ってみました。
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炭酸のりんごジュース!!

香りが芳醇な炭酸りんごジュースです。
とても美味しいのですが、シードルってこんな感じなのでしょうか?


まとめ

印象派ファン必見の色彩祭り展覧会!
(ちょっと意味分からないですね)
可愛い・綺麗な色づかいの絵を沢山見ることができます。
約80点と作品数も多いので見ごたえアリです。

東京駅というアクセス抜群の場所にありますし、
オルセーのナビ派展、ぜひ行ってみてくださいね!


追記:コラボスイーツも美味しい!

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併設のcafe 1894では展覧会コラボメニューが食べられます。
クレープシュゼットとオレンジチャイティーです。





公式HPはこちら。
オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき
オルセー美術館(フランス語)

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