茶の湯展に行ってきました。

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国宝、重要文化財の茶碗を浴びるように見られる!
茶道具に詳しい人はもちろん、詳しくない人も楽しめる展覧会です。
とにかく作品数が多いので、必ず自分が好きな作品が見つかります!
日本人のお茶に対する執念は、芸術に姿を変えたのです。


〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 気になる混雑状況は?
3. 例えばこんな作品がありました
 ①ミニチュア宇宙
 ②ティファニーブルーの美貌
 ③千利休のプロデュース能力
 ④可愛い動物モチーフ
4. 逆に惜しかったところ
 ①混雑アンド混雑
5. 参考ルート
6. まとめ
7. 関連情報


展覧会の基本情報

展覧会名:茶の湯
場所:東京国立博物館 平成館
最寄駅:上野駅
会期:2017/4/11〜6/4
作品数:約260点
所要時間:2時間
観覧料:一般は1600円
ロッカー:あり(100円、使用後返金)



気になる混雑状況は?

かなり混んでいます。

国宝や重要文化財が大量に展示されており、話題性もありますからね。
非常に混んでいます。
掛け軸など遠くからも見えるものは良いのですが、
茶碗などは近くに寄らないと見えないので、人をかき分けて見に行かなければなりません。

しかも260点ほど展示されており、解説も全てについています。
全部じっくり見ようとすると、丸一日かかってしまうかと思います。
お目当のものがある方は見るものを絞って行くと良いでしょう。
弊職のようなお茶文化初心者は…この記事を参考にしてくださいね。



例えばこんな作品がありました

今回も、著作権の関係で本物の写真を載せることができません…
例によって大丈夫と思われるギリギリの範囲で行きますが、今回はその範囲が特に狭いです。
ですので、弊職のヘタヘタな絵を登場させてみました。


①ミニチュア宇宙

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こういう満点の星空を茶碗の中に落としたみたいな、美しい茶碗があったんです!
それが、こちら!

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ごめんなさい、この美しさは表現できなかった…

宇宙みたいな色と模様のこの茶碗、曜変天目といいます。
(12〜13世紀、東京・静嘉堂文庫美術館)

この柄、なんと世界に数点しか無いんですって!
(3点と聞いております。全て国宝です)

大変貴重なものなので、弊職は初めてこんな素晴らしい柄を見ました。
これまで見たどんな美術品とも違います。
自然に作り出された色と円が宇宙を描いているんですよ!
凄くないですか!?

他に、油滴天目も星空のようで美しかったです。
こちらの柄も複雑なのですが、モザイクみたいな感じですね。
タマムシ色のモザイクが、角度が変わる度に違う色を放つようで、面白かったです。



②ティファニーブルーの美貌

固有名詞を出してしまいましたが、これが一番伝わりますよね。

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(12〜13世紀、東京国立博物館)

夢を見ているんじゃないかと思うほど、完璧な美貌です。
絵では伝わらないので、絶対に本物を見てください!
ティファニーの食器より美しいですよ!!

似たようなところで、青磁茶碗 銘 満月(13世紀、藤田美術館)のティファニーブルーも最高でした。
こちらは金で縁取りされていて、真上から見ると確かに満月です。

日本の美術って侘び寂びとか結構難しいとは思うんですが、
このティファニーブルーに心を動かされるのは、今も昔も同じ感情なのですよね。
むしろ、万国共通の美の概念なのかもしれません。



③千利休のプロデュース能力

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伝長谷川等伯筆 古渓宗陳賛「千利休像」(1583)
正木美術館

こちらの千利休さん、なんと現存する唯一の肖像画だそうです。
めちゃくちゃ貴重…!
こんな貴重なものを見られるのも、トーハクの権力のお陰でしょう…

ところで展覧会では、「利休が気に入ったもの」というような括りの章があります。
利休はお茶の専門家として、審美眼に適った茶道具を用いたのですね。
それはつまり、現代の言葉で言うと、茶室のプロデューサーではないでしょうか。

例えば、こんな素敵な茶碗があります。

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(16世紀、頴川美術館蔵)

いやー、絵では伝わりませんね!
是非とも本物を見て欲しいです。

このザラついた手触り、実用的な大きさと飲み口のカーブ、控えめな模様。
見ているだけなのに、お茶を淹れて飲んでいるかのようなリアルな感覚が呼び起こされます。

樂といえば、東京国立近代美術館で開催中の茶碗の中の宇宙展ですね。
トーハクの茶の湯展と近代美術館の茶碗展の会期が重なる間、無料シャトルバスが運行されています。
どちらも展示品が多いので1日で巡るのは大変ですが、同時に見るのも面白そうです。



④可愛い動物モチーフ

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香合ってご存知ですか?
お香を焚くための小さい容器で、ちょっとした置物の役割も持つそうです。
掌サイズで可愛い容器なんですよ。
弊職が気に入ったのは動物モチーフの香合です。

<亀モチーフ>
交趾大亀香合
17世紀
藤田美術館蔵

<ミミズクモチーフ>
織部木菟香合
17世紀

他には鶴がいました。
弊職は動物だとうさぎと猫と雀が好きなんですが、そういう香合無いですかね?
あったら買ってしまいそうです。
(茶道とは無縁の生活だけどねー)



逆に惜しかったところ

①混雑アンド混雑

仕方ないことなんですけどね…

掛け軸やツボはまだ良いんですよ、人の後ろからでも多少見えるので。
でも、茶碗や香合といった小さいものは、人の後ろからでは見えないんです。
そうすると、並んで順番を待たないといけない感じになるじゃないですか…

というわけで、全ての作品をじっくり見るのはムリです。
予め、見たい作品に見当をつけておいた方が良いです。
弊職と同じで、動物や綺麗なものが好きな人は、このブログを参考に鑑賞してみてくださいね!


参考ルート

展示替えがあるので、弊職と全く同じルートで回るのは難しいかもしれません。
ですが、何かの参考になるかもしれない…
というわけで、このブログで扱った作品が会場のどこに展示されていたか、画像に残しておきますね。
(扱った作品自体が展示替えのために見られなくなってしまうこともありますが、どうかご了承ください)

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①油滴天目
②曜変天目 稲葉天目
③青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆
④千利休像
⑤赤楽茶碗 銘 無一物
⑥織部木菟香合
⑦交趾大亀香合
⑧青磁茶碗 銘 満月



まとめ

何世紀も昔の茶碗だなんて信じられない!

宇宙的に壮大な模様だったり、ティファニーブルーだったり。
案外、昔の人と現代人の感性ってそんなに離れたものではないのかもしれません。
しかも、数百年の時を重ねたのにも関わらず美しさを保っているわけですから、
歴史に耐えた美術品には堂々とした風格があります。

中には、本当にこれで飲んでいたの?という飲みにくそうな作品も。
皆さんも、好みの茶碗を探してみてはいかがでしょうか?

茶の湯展、ぜひ行ってみてくださいね!



関連情報

茶の湯展 公式HP


東京国立近代美術館で開催中の展覧会も素敵でした。
茶碗の中の宇宙展


その他開催中の展覧会の感想はこちら
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