ハラ ミュージアム アークに行ってきました。

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大自然の中に現れた突き抜ける現代アート!

こじんまりしたギャラリーと広大な庭。
屋内展示も屋外展示も、それぞれのメリットを最大限に活かしていました。
群馬でこんな素晴らしい作品に出会えるとは思ってなかった!(失礼)


〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 気になる混雑状況は?
3. 例えばこんな作品がありました
 ①鬼頭健吾の踊るフラフープ!
 ②宇宙がテーマの原美術館コレクション
 ③近代と現代を融合したリミックス展覧会
 ④太陽の光が仕掛ける屋外展示
4. 逆に惜しかったところ
 ①作品解説が無い
5. まとめ
6. 関連情報


展覧会の基本情報

展覧会名と会期:
①鬼頭健吾 Multiple Star I (2017/3/11〜6/25)
②宇宙(コスモス)へのまなざし―原美術館コレクション(2017/3/11〜6/25)
③原六郎コレクションの近世絵画―狩野派を中心に
【前期】2017/3/11〜4/12
【後期】2017/4/14〜5/17

場所:ハラ ミュージアム アーク(群馬)
最寄駅:渋川駅(バスか車で行きましょう。山道です)
作品数:①4点、②24点、③21点
所要時間:1時間
観覧料:一般は1100円
ロッカー:あり(価格、返金の有無は確認を怠りました…すみません)



気になる混雑状況は?

とっても空いています!

ゴールデンウィークのど真ん中でしたが、1つ1つの作品をじっくり楽しむことができました。
隣に動物と触れ合える牧場がありまして、そっちの方がファミリーに人気な感じで、美術館は程よい混み方です。

小さいギャラリーが複数個集まって1つの美術館を作るスタイルなので、混雑時はしんどいかも…
と思いましたが、そもそも混雑しにくいでしょう!
快適に楽しめるギャラリーでした。



例えばこんな作品がありました

①鬼頭健吾の踊るフラフープ!

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鬼頭健吾「untitled(hula-hoop)」(2017年)

ものっすごいカラフルなフラフープ!
ギャラリーAのドアを開けると、一面がフラフープです。
カメラのフレームに収まらなかったです。
そのくらいのスケール。学校の教室より大きいです。

ネットでこの作品を初めて見たときは、フラフープが絡み合ってるんだなー
くらいにしか思わなかったんです。

でも、実物見たらなかなか面白いことになっていてビックリですよ!

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というのも、まずフラフープの輪を1箇所切っているんですね。
別々の色のフラフープの切り口をどんどん繋げていきます。

そうすると、フラフープ単体が持っている元々の円の形が主張してくるので、うねりが出るんですよね。
計算なのか大雑把なのかは分かりませんが、うねりが不規則かつ大胆です。
ネオンカラーの視覚効果も合わさり、うねりの動きがリズミカルにすら感じられます。
うねるというか、踊っています。

これって、始まりと終わりはどうなってるんだろう?
って考えてしまいますよね。
探してみましたが、パッと見、始点も終点も見当たりません。

…当然ですね。
たぶん、始点と終点も繋がっているはずです。


その他、鬼頭健吾氏の作品はギャラリーBにも3点ありました。
この人の作品好きかも。



②宇宙がテーマの原美術館コレクション

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ポストカード:
横尾忠則「誰か故郷を想わざる」(2001年)

チラシ:
草間彌生「ミラー ルーム(かぼちゃ)」(1991年)

横尾氏の作品、とても素敵じゃないですか?
棚の置物みたいな人や動物たちがみんなこちらに背中を向けています。
寝転がって外の宇宙を見ています。
鑑賞者も彼らと同じ方向を見られるのが楽しいですね。

普通の絵は1枚の面なので、絵と鑑賞者の2層構造です。
しかし、この絵は宇宙という遠景、近くに置物たち、そして鑑賞者という3層構造なんです。

タイトルにはアンニュイな雰囲気が漂っていますが、弊職にはとても前向きな絵に感じられました。
置物たちと一緒に未来を見つめている気分になれます。


もう1つ、ハラミュージアムアークといえば草間彌生作品ですよね。
弊職もミラールームを見てきました。

部屋のドアを閉め切れるので、完全に水玉の世界に埋もれることになります。
これが彼女の言う「自己消滅」か、と。
もうね、遠近の感覚も左右の感覚も無くなるんですよ。

鏡張りの箱の中はまた鏡張りで、かぼちゃが沢山置いてあります。
かぼちゃが無限に増殖して見えるというトリックですね。

左右に映るかぼちゃも圧巻ですが、ぜひ下に注目して欲しいです。
どこまでも下までかぼちゃが整然と並んでいるので、床が全く分からないんです。
不自然すぎてちょっと気持ち悪いような気分になります。



③近代と現代を融合したリミックス展覧会

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ポストカード:
名和晃平「PixCell-Bambi」(2006年)

この展示室はありそうで無かった展示室です。
近代の日本画(主に狩野派)と、現代アート(蜷川実花など)を同じ空間で、交互に並べて展示しているんです。
そんな空間、今までに無かったですよね!

年月に耐えてきた日本画は、黄ばみや色褪せも合わせて歴史の味を出しています。
生まれたばかりの現代アートはキラキラしています。

もしもタイムマシンがあったら、過去と未来どっちに行きたい?
そう問いかけられているかのようでした。

弊職が気に入ったのは、ビー玉(かな?)でできた子鹿ちゃんです。
全部透明なビー玉なのですが、つぶらな目がなぜか黒く見えるんですよ。

幼気な子鹿の汚れない感じが瑞々しいビー玉で表現されていて、もうね。
なんとなく大人にならないで欲しいと思いましたよ。



④太陽の光が仕掛ける屋外展示

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オラファー・エリアソン「Sunspace for Shibukawa」(2009年)

なんだろうこの無骨な小屋?
この作品は外から見るのではなく、中に入らなければ意味が無いんです。

中に入ってみると…

天井の穴から光が差し込み、それが虹になっているんです!
これは本当に驚きの作品なので、虹の写真は敢えて載せません!
生で見ないと感動が伝わらない!

残念ながらこちらは晴天でないと楽しめません。
光が弱いと虹に見えにくいです。
曇りだと光の筋がそもそも見えにくくなります。

ただし、曇りと晴れを繰り返すような日もまた良いです!
虹が徐々に濃くなったり薄くなったり、自然な変化を楽しむことができます。

虹は2週間ごとにほぼ円になるそうですが、弊職が行ったときは左右から5本ずつ虹が出てクロスしてました。
それはそれで綺麗でしたが、まん丸も見てみたい!


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小野節子「夢」(2012年)

これも始めは曇りの中で見ていたのですが、一気に晴れたので、太陽の光を反射して輝き始めたんですよ。
森の中からパレード隊が現れたみたいな衝撃でした!

シンデレラの馬車と見ることもできるし、サーカスの一団とも見られますよね。
タイトルの通り、乙女の夢の中に出てきそうな作品です。

屋外の作品良いなぁ。
作品が傷んだりする心配は常にありますが、太陽の光の下で鑑賞できるのって最高ですよね。



逆に惜しかったところ

①作品解説が無い

無い方が良いという方もいらっしゃるかもしれませんが。
弊職としては、作家の意図はこうなんだな、ということを知識として知りたいです。
特に現代アートの場合はネットで調べた所で情報出てこないですからね。



まとめ

21世紀でも色褪せないSF大作!

原美術館のコレクションということで、クオリティに間違いはありません。
鬼頭健吾氏の企画展は3部作的に展示替えをするらしいですし、今後の動きもとても楽しみです。
我が道を行く現代アートを群馬で、しかも牧場の隣で見られるとは思っていませんでした。

ハラミュージアムアーク、群馬に行く際はぜひ行ってみてくださいね!



関連情報

原美術館・ハラミュージアムアーク 公式HP

併設カフェのコラボメニューも美味しかったです。
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かぼちゃケーキの食レポ

群馬旅行シリーズはこちら。
館林美術館コレクション展(フランソワ・ポンポンのシロクマ)


その他開催中の展覧会の感想はこちら。
大エルミタージュ美術館展
ミュシャ スラヴ叙事詩展
シャセリオー展
オルセーのナビ派展

その他の展覧会一覧


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