ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に行ってきました。

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栄華を極めた大英帝国のコレクションがきらびやかすぎる!
絵画も、彫刻も、宝石も、ドレスも、貴金属も。
ここを宮殿と呼ばずして何と呼ぶのか!
ヴェルサイユよりも宮殿で、誰もが王様・王妃になれる博物館でした!


〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 気になる混雑状況は?
3. 例えばこんな作品がありました
 ①古今の彫刻が繰り広げる群像劇
 ②V&Aでしか見られないラファエロ部屋
 ③ステンドグラスも!ファッションも!広すぎる守備範囲
 ④食事・休憩スペースが楽園
4. 逆に惜しかったところ
 ①トイレほぼ壊れてる問題
5. まとめ
6. 関連情報


展覧会の基本情報

場所:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(通称V&A)(イギリス)
最寄駅:サウス・ケンジントン駅
作品数:膨大すぎて目眩がする
所要時間:ハイライトで4時間(全部見るなら3日)
観覧料:無料(館内マップは£1の寄付、企画展については行かなかったので分かりません)



気になる混雑状況は?

あまり混んではいなかったです。

日曜日の午後に行きましたが、博物館が広すぎて人が多い感じは全くしませんでした。
ジュエリーの展示室など、所々混んでいる所はありました。
しかし上の階に行けば行くほど空いているので、万国共通の人間心理が見えて面白かったです。

日本人はかなり少なかったです。
日本ではあまり有名ではない美術館ですが、ケンジントンという好立地ですし、ロンドンに旅行の際は是非行ってみてくださいね!
弊職のもう一度行きたい美術館ランキングで堂々の1位です!



例えばこんな作品がありました

イギリスのギャラリーは写真OKエリアがとても多いです!
今回はラファエロの作品を除き、弊職が撮った写真を掲載しています。


①古今の彫刻が繰り広げる群像劇

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どうですか!この展示風景!
彫刻がびっしり並んで、美を競い合っているかのようです。
それぞれが美のオーラを放ち、ドラマになっているんですよね。

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オーギュスト・ロダン「クピドとプシュケ」(1908年頃)

彫刻といったらロダン
ロダンの作品がとても多かったです。
彼の作品では考える人が異常に有名ですが、実はもっと官能的な作品が多いのです。

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オーギュスト・ロダン「青銅時代」(1876-1877年)

これなんかとてもエロいですよね。
かっこいい。

しかし彫刻はロダンだけではありません!

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アルフレッド・スティーブンス「Valour and Cowardice」(1857-1866年)

作品名を直訳すると「勇敢と臆病」です。
その名の通り、勇敢な女性が臆病な男性を踏んづけていますね!

隣には、同じ作者の「Truth and Falsehood」があります。
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真実を表す女性が嘘を表す男性の二枚舌を引っこ抜いています。
強い女性が好きなのかな。
変な性癖の人だったらどうしよう…

余談ですが、同時期に同姓同名の画家が活躍したので、その人と間違えないよう注意が必要です。

ところで、こんな作品も。

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Rachel Keebone「The Solitude in Depth」(2014)

うわぁ、脚がいっぱい!気持ち悪い!
どこを見ても脚しかないですからね。
しかも、指先は綺麗なのに膝から腿はボコボコして汚い…というか恐ろしい…痛々しい…

素材が陶器なのでツルツルでピカピカしている所がまた妙に恐ろしく官能的でもあります。
総合的に、強く印象に残って絶対に忘れられない作品です。

作者のレイチェルさんはロンドンで活躍しているアーティストです。
まさかロダンなどの古い彫刻に混ざって、現在進行形で芸術に取り組むアーティストを知れるとは思っていませんでした。

このように、彫刻の展示室には年代に拘らず色々な美しさを極めた作品が群像劇を繰り広げるがごとく集合しています。
お気に入りの作品をよく見るも良し、近くの作品どうしを比較するも良し。
彫刻という不思議な世界に誘う展示室でした!



②V&Aでしか見られないラファエロ部屋

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ラファエロ・カルトンという、とっても貴重な作品が壁にズラリ!
しかもこの大きさ!伝わりますか?
縦3m、横3〜5mという大作なので、絵の登場人物の方が鑑賞者よりも大きいという逆転現象が起きています。

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ラファエロ・サンティ「奇跡の漁り」(1515年)

大漁のお魚がピチピチしており、左から二番目の人が左端の人に跪いています。
左端の人がキリストで、全然魚が獲れない漁師に教えを説いたら魚が網に沢山かかった!という場面です。

ここでカルトンについて説明を。
特別な日に教会の壁にタペストリーという大きな布の壁掛けをかけるのですが、その手本をカルトンと言います。
カルトンの図案を転写してタペストリーにするので、カルトンとタペストリーは同じ大きさになります。

ラファエロのカルトンはというと、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に飾るためのタペストリー用です。
システィーナ礼拝堂というとミケランジェロの天井画が有名なアレです!
(脱線しそうなので画像は載せませんが、それこそ死ぬまでに一度は行きたい礼拝堂です)

そんなラファエロのカルトン、もともと10枚セットだったのですが、現存するのは7点です。
その7点すべてがV&Aにあるのです!
凄くないですか!?

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ラファエロ・サンティ「ペテロに天国の鍵を授けるキリスト」(1515年)

タイトル通り、キリストがペテロに鍵を渡しているシーンです。
弊職はキリスト教のことは全く分かりませんが、それでもこの絵の大きさ写実性には感動します。
人間が手で描いたとは思えないですもん。
誰だって神聖な気持ちになります。

ラファエロのカルトンはV&Aでしか見られません。
超レアなラファエロの巨大作品群を独占した気分になれるのは、V&Aだけ!



③ステンドグラスも!ファッションも!広すぎる守備範囲

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左側の窓が全面ステンドグラス!
晴れて光がギラギラ入ってくると最高に綺麗です!

V&Aは博物館なので、絵画や彫刻だけではありません。
幅広い種類の美しいコレクションがあるので、宮殿に住む王妃やお姫様の気分になれるのです!

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ステンドグラスだけでなく、ショーケースの展示も王室っぽいの伝わりますか?
十字架や王冠など、ザ・ヨーロッパなアイテムが並んでいます。

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ファッションの展示もあるんですよ!
どうでしょうか、高級店のウィンドウショッピングをしている気分になりませんか!?

他にも、キラキラ宝石が輝くジュエリーの展示室が美しくて紹介したかったのですが、
写真NGと言われてしまいました…
オーシャンズみたいな強盗が調査しに来るからですかね?
でも確かに映画の中で大泥棒が狙いそうなほど、綺麗なダイヤモンドエメラルドがありました!

いわゆる美術品とは少し違う、王妃さまが好きそうなコレクションが充実しているのもV&Aの特徴です。
私はシンデレラ城にいるのかしら?という気分になれます。



④食事・休憩スペースが楽園

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丸いシャンデリアが可愛い!
ステンドグラスも天井も綺麗!
これは一体何の部屋なのでしょうか?

実はここ、カフェスペースなんですね。
食べたいお肉や野菜をセルフスタイルで選び、ここで食べます。

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ステンドグラス近くの席から見えるのはこんな感じの景色。
おしゃれプレイスだからか、結構賑わっています。
年配の方や、女子会の方が多かったです。

そして弊職が食べているものがこちら。
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精いっぱい加工してコレ…
チキンの焼いたやつと野菜…
一応照り焼きだけど全部同じ味…

ところでV&Aは中庭が気持ち良いです。
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中央に池みたいなものがあり、小さい子供達が水遊びをしています。
噴水の周りの芝生が広いので、カフェで買ったものをそこで食べたり飲んだり、
または寝転んでそのまま寝てる大人もいました。

なんて羨ましい余暇の使い方なのか!と思いましたね。
日向ぼっこって日本の都会ではできないですもん。



逆に惜しかったところ

①トイレほぼ壊れてる問題

はい、流れません
なぜでしょう、レバーが壊れているので、普通に押しただけでは流れませんでした。
押し方にコツがいるというか。
上手く押せてもチョロチョロとしか流れないので、意味ないんですけどね。

まあ、こういうのは日本を基準にするとダメですよね。
トイレの機能と清潔さに関しては、日本は圧倒的に世界一ですから。

と大目に見ようと思ったのですが、隣のトイレから出てきたスペイン系っぽいお姉さんに、
トイレが壊れてるから水が流れないのよ!なんなのアレ!
的なことを言われました(両腕を広げて肩をすくめるジェスチャーつき)。

ですので、ヨーロッパ基準で見ても充分ダメなトイレと言えそうです。
V&Aのトイレをご利用される際にはご注意を。



まとめ

全ての美を味わえる女王の博物館!

V&AのVはヴィクトリア女王のV。
正真正銘、女王のコレクションなのです。
(Aは女王の夫のアルバート公)
絵画や彫刻も素晴らしいのですが、ジュエリーやステンドグラス、ファッションまで!
さらには世界中の歴史的な古美術品もあります。
あなたが夢中になる展示が必ずあります!

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、ロンドンに来たらぜひ行ってみてくださいね!



関連情報

V&Aの隣には自然史博物館があります。
映画「パディントン」の舞台になりましたね。
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恐竜の化石は動物の剥製が沢山あります。


V&A 公式HP


今回のイギリス紀行で巡った美術館の感想はこちら。
大英博物館「北斎展」
ナショナル・ギャラリー
テート・モダン
テート・ブリテン
シャーロック・ホームズ博物館

イギリスと日本の美術館の違いをまとめた記事はこちら。
旅行前に押さえておくと役に立つでしょう。
優れているのはイギリスと日本の美術館はどっち?実体験で検証しました!


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