憂国のモリアーティ、読んでますか?
英国貴族好きの弊職がハマりにハマっているこちらの漫画。
3巻の表紙はここまで唯一のメガネキャラ、ルイス!!
右手でメガネを外しつつ、左手で後ろに持っているのは何なんでしょうか?
コミックスをよく読むと分かるのですが、これは凶器です!
穏やかな顔して、凶器!!
あらすじ
殺人犯はシャーロック・ホームズ──ドレッバー伯爵殺害という無実の罪で警視庁に逮捕・投獄されたシャーロック。背後で糸を引く“何者か”を暴くべく、シャーロックは事件の捜査に乗り出す。大英帝国の闇を照らす名探偵の誕生で、ウィリアムの“計画”は新たな局面へ──!!
公式HP(スマホ版)より引用
ここからはネタバレありです。
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謎7:ダートムアの狩人たちはなぜ仮面をつけていたのか?
今回、最も気になった部分です。子供達を仮の獲物にする悪徳貴族たちの顔は仮面に隠れ、素顔が不明です。
その上、チャールズ・バスカヴィルを除く4名は名前すら出てきません。
これはもしかしたら伏線なのかも…?
という予感がしています。
物語上、必要があった事件でもないことは作中でキャラが述べている通りです。
また、ホームズも絡んできません。
本編から切り離されたお話なんですよね。
となると、この後のストーリーで重要になる貴族の親族などが仮面の中にいたのではないか?
と思われます。
そういう流れになると、貴族サイドがモリアーティたちを憎む理由が見つかりますよね。
いくら変態サイコパスな親族だったとしても、親や兄弟だったらそう簡単に割り切れないでしょうし。
その場合、貴族の特権で軍を抑えてくるでしょう。
軍だと、ウィリアムとは別行動のアルバートの主戦場になりますし、物語上も都合が良さそうです。
内部で牽制し合う感じも腐敗してて面白そう。
そもそも今回の話、原作の「バスカヴィル家の犬」とも全然違います。
憂国のモリアーティ版だと犬が全然出てこないですし。
…いや、もしかして…
あの黒い犬が伏線なのか!?
今後の物語展開のために黒い犬が必要だったとか…!?
…まあ、ただフレッドやルイス、モランなどのスポットが当たりにくいキャラクターを描きたかっただけかもしれないですけどね!
考察しがいのあるお話でした。
謎8:2回目のレッドドラゴンが登場した理由は?
ウィリアム・ブレイク「大いなる赤き竜と日をまとう女」(1805年)このレッドドラゴン、1巻にも登場していました。
(同じ絵画で強引に弊ブログの主戦場に持ち込む)
リンク先の記事でも述べた通り、羊たちの沈黙に出てくるサイコパスのレクター博士のシンボルです。
3巻の登場シーンはこちら。
(憂国のモリアーティ3巻より引用)
©︎竹内良輔/三好輝/集英社
若干見づらいですが。
というのも、メラメラと炎に囲まれてしまっています。
また、日をまとう女の部分は大胆にカットされています。
1巻ではウィリアムのサイコパス性を暗示するためにレクター博士のシンボルであるレッドドラゴンを登場させたのだと考察しました。
しかし、炎に囲まれて燃えそうなドラゴンを見ていると、むしろサイコパスなのは貴族の方で、
ウィリアム達が少年時代にしたように、サイコパスを燃やし尽くすことを暗示しているのではないか?
と思えてきました。
うーん、謎が深まってしまった…。
次回にレッドドラゴンが登場するのを待つしかないですね。
(そういえば絵担当の三好さん、サイコパスって漫画の絵も描いてましたよね…)
謎9:モランさん死神説が浮上!
サイコパス貴族の元同級生と再会してしまったモランさん。ためらいなく撃っちゃうところがモランさんらしくて素敵なのですが、
ちょっと待って、アフガン戦争で戦死したはず…なんですか!?
確かに「モラン大佐」と呼ばれながら従軍している雰囲気もなくフラフラしているところとか、
変だと思っていましたけど!
しかもオックスフォード大学という超名門校の出身であることも分かりました。
シャーロキアンの間では、ホームズはオックスフォード大学かケンブリッジ大学出身だと噂されていますし、
年齢によりますが、モランさんとホームズが同級生だった可能性も浮上します!
しかしオックスフォード大学出身で大佐まで上り詰めた大貴族が、なぜ戦死したことにされたのでしょうか?
モランさんよりも強大な貴族に嵌められたとか?
そのくせモランさんは、3巻ではルイスとフレッドをまとめるお兄さんな一面も見せます。
根は良い人なんだけどなぁ。
戦死したことになってるとか闇が深すぎます…。
ウィリアムよりも深い闇かもしれません。
いつ明かされるのか楽しみです。
まとめ:憂国のモリアーティを応援しよう!
今回も美術品紹介で弊ブログの守備範囲に持ち込みましたが(しかも2回目のブレイク作品)、美術品が好きすぎて背景ばかり見てしまうというね…。
2巻で新しく組織されたMI6の活躍が無かったのが残念ですが、4巻はそこから始まるはず!
アルバート様の登場回数も増えるはず!
まだ読んでいないアナタ!
試し読みができるので、是非リンク先をご覧くださいね!
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そして憂国のモリアーティをきっかけに原作のシャーロック・ホームズも読もう!
関連情報
2巻の感想に戻るのはこちらから。憂国のモリアーティ2巻の謎!伯爵の運命は暗示されていた!?
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