岡本太郎の巨大壁画が無料で見られる!

って知ってました?
東京に住んでいる方なら誰でも一度は行ったことがある、あの場所にあるんです。

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なんと、渋谷

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場所は銀座線と井の頭線の間の空中通路です。
マークシティのところですね。
改札の外なので、本当にタダで見ることができるパブリックアートです。

この空中通路からはかの有名なスクランブル交差点がよく見えるため、写真を撮っている人が多いです。
しかし、岡本太郎作品を写真に収める人は皆無
あなたたちの背後に岡本太郎の巨大壁画があるんだよ…!
気づいてよ…!


巨大壁画「明日の神話」

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横幅が大きすぎて、全貌を見渡すことすらできません。
柱や階段で隠れちゃったりして。
(それにしても通行人は誰も見てない…)

明日の神話」は2008年から渋谷駅で展示されています。
意外と最近なんですね。

しかしこの張り裂けそうな表現力!
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燃やされてギリギリで残った骸骨が羽根を広げて何かを叫んでいます。
色使いの毒々しさ、突き刺さるような形のトゲトゲしさ。
焼かれても魂は死なないと言わんばかりです。
ずっと後まで心に刺さった小さなトゲのように残り、「あれは何だったんだろう?」って考えさせられます。

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近くで見ると、絵の具のモリモリっとした感じもよく分かります。
恐ろしい骸骨がいたと思ったら、可愛い感じの生き物もいたりして。
でもどうなんですかね、口が大きくて歯が鋭いので、案外肉食なのかも?

岡本太郎は「変なおっさん」といったマイナスイメージもある人ですが、芸術家としては超一流です。
ぜひ、生で明日の神話を見て欲しいです!
彼の赤色や黄色の絵の具からはエネルギーがほとばしってるし、
モチーフは抽象的なのに「芸術で世界を試してるんだ!」といったメッセージが伝わってきます。
これを見て何も感じない人がいるとは思えません!


「明日の神話」の運命

さて、この絵がどんな運命を辿ってきたのかといいますと。

1967年、メキシコ人実業家がホテルを建設するにあたり、岡本太郎に壁画の作成を依頼

岡本太郎はメキシコと日本を何度も往復し、明日の神話を製作

1969年、ホテルのロビーに仮設置するところまではいったものの、経営状態が悪化

ホテルは別の人のものになり、壁画が取り外される

行方不明になる

2003年、メキシコシティの資材置き場にあるのを岡本敏子(岡本太郎の事実上の妻)が確認する

2005年、修復が始まる

2006年、一般公開

2008年、渋谷駅に恒久設置

参考:明日の神話プロジェクト

というわけで、明日の神話は一度迷子になってしまいました。
それが1969年の出来事で、発見されたのが2003年なので、30年以上も行方不明だったんですね。

メキシコ人いい加減じゃない?とか、
ホテルを引き継いだ人はどうして壁画を外しちゃったの?とか、
事実上の妻ってどういうこと?とか、
色々ありますが、芸術家の人間関係って大抵複雑だよね!


芸術は不滅だ

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改めて作品をよく見ると、ヒビが入っていたり、結構傷んでいることが分かります。
毎年10〜11月にホコリを払っているそうですが、この壁画が辿ってきた運命と、決して良いとは言えない状態も含めて、素晴らしい作品ですよね。

こんなに大きな作品が無下に扱われて、それでも廃棄はされずにギリギリ生き残りました。
明日の神話は原爆が投下された場面を描いたと言われており、確かにその通りだと思います。
しかし、「そんなものに負けない!暴力なんかに負けない!」というメッセージを、作品の表面だけでなく歴史からも読み取れる、凄い作品なのです。

何が言いたいかって、ピカソのゲルニカに匹敵すると思うんですよね。
大きさ・テーマの似通い方以上に、エネルギーがね、凄いんです。

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んー、でもやっぱり誰も見てないよね…。


まとめ

もっと明日の神話を見よう!

なんで注目されないんですかね?
逆に当たり前に存在しすぎていて、しかもなぜか壁と馴染んでいるため、あんまり見る人がいないのでしょうか。
または、パブリックアートが普及してきたので、珍しがる人が少なくなってきたとか?

通勤通学で通路を通る人は、毎日元気を貰ったら良いです。
時々しか行かない人は、時々見たら良いです。
東京に旅行に行く人は、一度で良いから見てみると良いです。

よく見てみたら好きになると思いますよ!


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