9月に行きたい美術館の備忘録

夏休みが終わり、9月は新しい展覧会がドッと始まります!
しかも、バリエーションが豊富。
小難しい感じの展覧会が少なくて、親しみやすい感じなのも最高です。


フランス人間国宝展@東京国立博物館9/12〜11/26

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フランスにも職人さんがいるんですね。
勝手に画像の掲載はできないので、公式HPで素敵な作品を見てみてください。
どれも「日用品×アート」です。

展覧会行ったら欲しくなっちゃうなー。
絶対買えないですけどね。

羽根細工エンボス加工など、ヨーロッパらしい工芸が特に楽しみです。
ガラス工芸あたりはある程度想像できるのですが、羽根細工なんて見たことないから俄然楽しみ。

ところで、公式HPには作家一人一人の紹介文が掲載されています。
それぞれ、いかに先駆者であるかを説明しているのですが、傘の人だけ様子がおかしいです。

ちょっと引用しますね。

幼少期に傘に魅了され、傘を分解しては組み立て直すことに没頭していた。この情熱は決して失われることなく、そのまま彼の人生となりアートとなる。

おぉ…!

情熱的な傘のコレクターでもあり、2000本以上の傘を所有している。

アートの定理は頭のネジが外れた人を応援しています!

フランス人間国宝展 公式HP


狩野元信@サントリー美術館9/16〜11/5

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狩野元信「四季花鳥図」(部分)

狩野派で一番有名なのは永徳ですが、永徳は三代目です。
元信が二代目なので、永徳の先代にあたります。

元信は凄いですよ!
大胆な画風で人気になって注文が殺到したのですが、1人では対応しきれなかったので、弟子を雇います。
でも、弟子は師匠よりも絵が下手なので、自分と同じ画風で描けるように手本、というかマニュアルのようなものを整備したんですね。
ビジネスマンです。

こういった生産体制があったからこそ、日本史で一番有名な絵師の一派になったわけです。
上手くビジネスを回せたから、永徳も才能を活かせたのでしょう。
流行りのPDCAです、きっと。

注文が殺到=今で言うところの「バズ」ですよね。
本展では当時の熱狂を感じられそうで楽しみです。

狩野元信展 公式HP

割引券はこちら。


シャガール展@東京ステーションギャラリー9/16〜12/3

シャガール・「誕生日」 プリキャンバス複製画・ 【ポスター仕上げ】(6号相当サイズ)
マルク・シャガール「誕生日」

なんと、絵画だけでなく彫刻も見られるんだとか!

シャガールの絵画は、色が鮮やかなのが特徴ですね。
奥様が花瓶に飾る花から色のインスピレーションを得ていたようです。

しかし、弊職がシャガールの特徴だと思うのは、モチーフのくにゃくにゃ感!
そして無重力感!

彫刻という明らかに重量感を伴う作品の中にも、無重力を感じることができるのか!?
とても楽しみな展覧会ですね!

また、「シャガール展」と名前をつけながら、1点しかシャガールの作品が無くて他は関連画家の作品なんじゃないの?
と疑うあなた!
今回はシャガールが複数点展示されることをHPで確認済みです!

シャガール展 公式HP


追記:行ってきました!感想レポートです。



安藤忠雄展@国立新美術館9/27〜12/18

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安藤忠雄「光の教会」
CC-BY-SA-3.0 by Bergmann

建築は全然分からないなぁ。
でも変なデザインの建物は好きです。
上下でズレてるみたいな表参道ヒルズとか。

光の教会」を野外展示場に再現したり、大きな空間インスタレーションを展示したり。
ただ安藤忠雄の作品を紹介するだけでなく、体験できる展示になりそうです。
国立新美術館の広いスペースだから成せることですね!

と、公式HPに書いてあることをほぼそのまま掲載しているのは、建築を味わえるだけの知識が無いからなのです…。
より率直に言うと、

楽しみ!

凄そう!

とにかく早く行きたい!


そんな気分。

ところで、超有名な建築家である安藤忠雄さんですが、信じられないことに、元プロボクサーなんですって。
しかも、建築は独学

アートの定理は頭のネジが外れた人を応援しています!

安藤忠雄展 公式HP


追記:行ってきました!感想レポートです。



The Pen 池田学@日本橋高島屋9/27〜10/9

池田学 the Pen
池田学 the Pen

今年、最も楽しみにしていた展覧会ですね。
会期が短いので気をつけましょう!

「池田学」でピンと来ない人も、作品は絶対見たことあるはず。
何かの広告に使われてました。思い出せないけど。
やたら細かく描きこむ、自然と空想が融合した不思議な世界観なのです。

どうしますか、これ。
こんなの人間が描いちゃったらさ、超えてやりたい!みたいな人も絶望するよね。

早く生で見たいなぁ。
弊職的に、池田学さんはクリエイターの中のクリエイターです。
アーティストというより、クリエイターの方がしっくり来る気がします。

そんな池田学さんの画集です。
リンク先では「誕生」を始め、掲載作品のサンプル画像を見られます。
池田学 the Pen

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「誕生」の細部を掲載したバージョンもあります。
こっちの方がサイズ・値段ともにお手軽です。
≪誕生≫が誕生するまで The Birth of Rebirth

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The Pen 公式HP (割引券つき)


まとめ

9月は西洋絵画の展覧会が少ないものの、日本勢が頑張っています。
国内のアーティストの展覧会は切り口が豊富で楽しいですね。
9月は大忙しだなー。


関連情報

今までに弊職が行った美術館・展覧会の感想一覧です。
かなり溜まってきたので、興味のあるものが見つかるはず。
今までに行った展覧会一覧


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