現代アートにメスを入れるオピニオン

今までずっとモヤモヤしてきたことがあります。
それは、「現代アート」という言葉です。

なぜ、モダンアートじゃないのか。
なぜ、現代美術じゃないのか。

気持ちは分かるんですけどね。
芸術よりはアートの方が間口の広い感じがするし、モダンよりは現代の方が高尚な感じがします。
早くも何を言っているのか分からなくなってきました。

とにかく、今回は「現代アート」について真剣に考えてみました。
言葉の意味を整理しつつ、弊職なりに訳分からん現代アートの立ち位置を考えます。


現代美術=モダンアートではなかった!

コンテンポラリーアートという言葉を知っていますか?
Contemporary Artです。
海外の美術館では、現代アートはコンテンポラリーアートと呼ばれています。

そうなんです。
モダンアートではないのです!

ウィキペディアにもそう書いてあります。

近代美術(きんだいびじゅつ)と現代美術(げんだいびじゅつ)はそれぞれ英語では、modern art、contemporary art

ということなのだそうです。
現代アートに対応する英語は、コンテンポラリーアートです。

しかし、ここで驚くべきは、

モダンアート=近代美術

であるということです!

これは急展開です!
近代まで話が広がってしまいました!
このままでは収拾がつかなくなってしまいます!


近代と現代の境目はいつなのか?

話が脱線しつつあります。
近代・現代の境目については諸説あるようで、ウィキペディアにもそう書いてあります。

要するに、ある作品に対して、Aさんは近代美術だと思っているのに、Bさんは現代美術だと思っている、という現象が起こるのですね。
しかも、どっちも正しい。

弊職のイメージだと、近代美術といったらこの人。

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ワシリー・カンディンスキー「Blue Crest」(1917年)

カンディンスキーをはじめ、抽象画は近代のイメージです。
ピカソマティスも弊職にとっては近代な感じ。

では、現代美術はどうなの?
と言いますと。こんな感じのイメージです。

image
ミスターによる横浜トリエンナーレ2017の展示

あるいはこんな感じ。
image
鬼頭健吾「untitled(hula-hoop)」(2017年)@ハラミュージアムアーク

この、評価の定まっていない感じ
インスタレーションとか、新しい形態の作品もそうなのですが、とにかく評価が定まっていない感じなんですよね。
見る人のセンスによって如何様にもなってしまうタイプ。
だから、「現代アートは訳分からん」って言ってる人はとても正しいのです。

しかし、今、現代アートと呼ばれているものは永久に「現代」であり続けるのか?
というのも疑問があります。
どこかで近代美術にスライドしなきゃいけない時が来るのだと思います。

あるいは、21世紀美術とか。
そういうジャンルを作らないといけなくなるはずです。


結局、現代アートとは何なのか?

現代アートとは、これから成熟していく芸術のことなのです。

今は現代アートの展覧会がそこかしこで開かれていますが、100年後に残る作品はどれほどあるのでしょうか?

たぶん、ほとんど無い。

現代アートを見るとハイテンションになるので、もちろん大好きです。
でも、100年残る衝撃作なのか?という観点で見ると、ちょっと違う目線にならざるを得ません。

100年経っても残ったものが、近代美術にスライドするのです。
だから、現代アートは評価待ちの状態。
長い時間をかけてファンを獲得したり、何らかのラッキーで時代にぴったりマッチしたり。
そういう作品に、私は出会いたい。
(訳が分からなくなってきたので強制終了)


まとめると、どうなるのか?

現代アートは、英語でコンテンポラリーアート

これだけは覚えておきましょう。
海外の美術館に行った時、フロアマップを見て、現代アートの作品がどこにあるのか分かるようになります。


関連情報

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メインコンテンツは展覧会の感想です。
現代アートの祭典、横浜トリエンナーレのレポートもあります。


他にも沢山書いてきたなぁ…。
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