ラファエロの絵画がバチカンで発見されました!

しかも2つ!
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友情」と、

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正義」ね。

どちらもCNN.co.jpの動画キャプチャです。

リンク先の文章が絶妙に難解なのですが、要するにこういうことです。

・ラファエロの存命中に書かれた伝記に「ラファエロ、油彩で2人の女性像を描くってよ!」と書いてある。

・なのに、今までそんな絵は見つからなかった。

・今回、「コンスタンティヌスの間」の修復中に、全体的にフレスコ画だと思われていた壁画の一部が油彩だったことが発覚。

・怪しい…と思って調べたらラファエロっぽいことが判明。

どうやら伝記に書かれていた2人の女性像らしい!

ということなのです。

本当は全てラファエロが担当するはずの壁画だったのですが、制作途中で亡くなってしまったんですよね。
それで弟子たちが引き継いだのですが、まさかその中にラファエロ本人の作品があったとは…!
というニュースです。


人目を忍んだ500年間

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ラファエロ・サンツィオ「アテネの学堂」(1509-1510年)
バチカン美術館


ちなみに、バチカン美術館には有名な「アテネの学堂」もあります。
フレスコ画といえばこれ、と言えるほど有名な作品です。

今回の一件は「バチカン美術館の中にラファエロの作品があったのに、今まで見つからなかった」というショッキングな事件とも言えるでしょう。
灯台下暗しですよね。

よく「本物には本物の輝きがある」とか言われるんですけど、それって本当なんでしょうか?
実際、巨匠の作品かどうかなんて一目見ただけでは分からないものですよ。
特に師匠と弟子の絵はよく似るので、確実に見分けるのは無理です。

だからまあ、ラファエロ作かどうかなんてどうでも良いような気はするんだけれども。
するんだけれども…!!

しかしこの2つの女性像、どうやら遺作の可能性があるんだとか。
ラファエロの最後の作品となると、どうしても見方が変わってきてしまいます。

「正義」と「友情」のガビガビ具合を見てください。
ひび割れて表面が剥がれ落ちています。
500年も耐えたのです。
よく頑張ってくれました。

保存状態はあまり良くなさそうだし、ラファエロ作ということも忘れられていたけれど、
今まで残っているのは、500年間ずっと大切にされてきた証なのです。

どちらかと言うと、弊職は「正義」の方が好きかな。
水平に釣り合った天秤を見つめながら、若干笑ってる表情が良いです。
良い仕事しそうな人だよね。

亡くなる間際までこんなに柔らかい絵を描けたなんて、ラファエロは凄く冷静な人だと思います。

次の500年のために、綺麗になれるといいな。
修復が無事に終わることを願います。


関連情報

フレスコ画の修復でやっちゃった例といえば、これが一番有名ですよね。
偉大なる修復大先輩。


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