ファンタジーだだ漏れ!

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心まで甘く柔らかく綿菓子にして!
子供の頃の純粋な気持ちを取り戻させてくれる、ふわふわほあほあ作品たち。
こんなお触りOK展覧会、今までにあり得なかった!
作家の生公開製作まで!
全て見られる展覧会でした。


〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 例えばこんな作品がありました
 ①まずは目をほあほあ
 ②次は手でさわさわ
 ③もっと耳にかんかん
 ④最後は脳みそにじゅんじゅん
3. 逆に惜しかったところ
 ①会期が短い
4. まとめ
5. 関連情報


展覧会の基本情報

展覧会名: 野原邦彦「ステキな時間」
場所:上野の森美術館
最寄駅:上野駅
会期:2017/12/24〜2018/1/2
作品数:立体約60点、平面約140点
所要時間:1時間
観覧料:一般は1000円、フリーパスは1200円
ロッカー:受付に預けます。



例えばこんな作品がありました

本展は写真撮影OKでしたので、会場で撮影した写真を掲載しています。

①まずは目をほあほあ

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野原邦彦「Shopping」(2017年)

ファンタジーだだ漏れ!!
パステルカラーで女の子らしい色彩ですね。
色も形も柔らかそうで、マシュマロみたいです。
幸福感のある色彩。暖かい。温もりを感じます。
ほわほわんと女の子の後ろから煙が出てうさぎになってるんですが、これ、なんだろう?

ところでこの作品、でできてるんです!

えー!!!

全然そう見えない。
色のお陰なのかな?
抱きついたらぽよーんってしそうなんですが…?

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野原邦彦「Shopping」(2017年)

近くで見ると、確かに大木をノミで削ったことが分かります。
うさぎの目の部分だけ彫りが細かいですね。
ツルツルでなく、ややガサついた表面も確かに木。
しかしアクリル絵の具のグラデーションが綺麗。


製作前にイメージを紙に落としたイメージスケールはこちら。

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野原邦彦「Shopping」(2017年)

極彩!!
完成した木の作品より色がキツいですね。
はみ出しはおろか、ぼたぼた絵の具が垂れてるところに勢いを感じます。
色以外は木の作品と一緒かな。


もう1作品行きましょう。

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野原邦彦「Tango」(2017年)

おじさん!ファンタジーまとわりついてるよ!!
雲のメルヘンな色に目を奪われがちですが、服も様々な色で着色されていて、印象派の絵画のようになっています。
口角が上がってご機嫌な表情なのも絶妙ですね。

上の少女との共通点は、ゴーグル
そう、野原邦彦氏の作品にはゴーグルと雲がよく登場します。

ゴーグルは、いつもとは違う世界を見るためのもの。
雲は、心の余裕があって気分が高揚しているイメージ。

弊職は、平和な作品だなぁ…と惚れ惚れしました。
目の奥の奥からほあほあする感じ。
甘い砂糖を眼球で味わったような気持ち。
幸せなパラレルワールドを覗き見ているかのよう。

また、よーく見ると自然の木特有のひび割れがあったりして。
そこがまた良いですね。
ひび割れのせいで製作を途中で止める場合もあると思うので、
平和の影に消えていった無念を想像してしまいます。



②次は手でさわさわ

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このパネルが付いている作品は触ってOKとのこと。
どんな作品に付いているかと言うと…

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野原邦彦「春風」(2015年)

いやいや、絶対触ったらダメなやつでしょ!
等身大サイズよ!?
下手したらもっと大きいかも…?

一応、スタッフさんに「触って良いってどういうことですか?」と聞いてみました。
さわさわは良いけど、ぐいぐいはダメとか指定があるかもしれないし…。

スタッフさん「心ゆくまで触ってください♪

日本語通じてるんだろうか?
と思ってしまうほど、サバサバと爽やかにご回答頂きました。
では、遠慮なく。

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野原邦彦「春風」(2015年)

さらさらしてる…!
アクリル絵の具のかさついた感触が、溶けて手につかないか不安にさせます。
ツルツルではなく僅かに肌の引っかかる表面が、改めて木製だということを教えてくれます。
桜の模様が綺麗ですね。

写真を撮りやすい角度の都合上、足元を触っている写真になってしまいました。
他に、作品の女性のスカートや手も触ってみましたが、全て木の感触でした!
当たり前ですけど!


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野原邦彦「トロピカルブレンド」(2016年)

こちらもお触りOKでした。
雲もステキなんですけど、よく見るとジーンズがレインボーなんですよね。
これだけカラフルなのにジーンズと分かるので、野原さんは色彩センスが良い人なんだろうなぁ。

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野原邦彦「トロピカルブレンド」(2016年)

さわさわ。
いやぁ、ほんっとに木だわ。
触ると木なんだよなぁ、遠くから見ると人間なのに。

もちろん、布の部分も皮膚の部分も木だから硬いんです。
だけど、硬いと思って触ってないから、意外なんですよね。

作家の手の動きを追体験できるのも最高です。
手のひらでシュッと木屑を払う動作を真似してみたり。
どんな順序で彫り進めたのか、想像しながら指でなぞってみたり。

他にも触れる作品がいくつかありました。
小さい作品を両手に持たせて頂きましたよ!
こんな体験が美術館でできるとは!
結構軽かった!

本展はもちろんインスタ映えする展覧会です。
が、写真が撮れる展覧会ってもう溢れかえってますよね。
新たなSNS対策が求められるようになってくるはずなので、次は触れる展覧会がバズるかもしれません。

とはいえ「運営側が触るのを許可している」といっても、美術館で展示品を触るのは緊張しましたね。
禁忌に触れるようなものですよ…。
ずっと指先が震えてました。



③もっと耳にかんかん

会場に入ってすぐ、カンカンカンカンっ!って音が聞こえてくるんです。
しかもうっすら木の匂いもします。

2階に上がると、音が一気にボリュームアップ。
木の匂いも強くなる。

そこにあったのは…

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野原邦彦氏の公開製作

そう、一部分をアトリエスペースにして作家が木彫りの作品を公開製作しているんです!
なるほど、それで音も匂いも1階まで届いたわけね!

凄くかっこいい。
本人の集中力が、お客さんみんなを巻き込んでいました。
幼稚園くらいの小さい子供も数人いらしたのですが、その子たちも含めて、誰も一言も喋りませんでした。

完全に静寂です。
ノミのカンカンっ!って音しかしないんです。

弊職をはじめ、写真を撮る人はいたんですけどね。
シャッター音が小さく聞こえました。
ノミの音って結構大きいし響くのです。

アーティストのお仕事に立ち会えるなんて光栄だなぁ。
アトリエの空気を感じられたのも良かった。
木屑があちこちに散乱してて、下書きっぽい紙も散らばってて。
道具も色々置いてあって。
今、ここでファンタジーが生まれる!
ってことだからね。

これでフリーパスの意義が分かりました!
作品が完成するまで何度でも出入りできるということですね!

しかし野原さん本人は年末年始も休めないということ。
大変なお仕事だ…。
甘いものを差し入れしたくなりました。

ちなみに、製作の様子はインスタグラムで見られます。


スマホだと上手く表示されなくてごめんなさい。
ライブドアブログはスマホ版のカスタマイズができないんです…!


④最後は脳みそにじゅんじゅん

気づいたら、文字ばっかりで写真を全然載せてない!
ここからは巻きで行きます!

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野原邦彦「みまわし山 春」「みまわし山 夏」「みまわし山 秋」「みまわし山 冬」(2016年)

森がおふとんになってる!
凄く気持ち良さそうに寝てる!
ほあほあの森の色も違うし、高さも少しずつ違うのです。
季節感。

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野原邦彦「夜ノクルマデ」(2010年)

美脚!そしてバランス!!
片足で立ってます!

夜が更けてきて、雲から姿を現した妖怪のよう。
百鬼夜行的な作品。

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野原邦彦「オムレツマント」(2015年)

羽織ってる!
きよらで作ったマントってか!?

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野原邦彦「カプチーノ」(2016年)

バランス!!
おかしい!おかしいよバランス!!
パタッと倒れてしまいそう!
ポキッと折れてしまいそう!


まるでパラレルワールドをこちらの世界に持ってきたかとような作品たちです。
いまこの世界にあるもの同士が巧みに組み合わさって、違う感じに仕上がっています。

知ってるもの × 知ってるもの = 未知数
な世界観。
これは妄想が捗るし、脳みそにずぎゅーーん!
でございます。



逆に惜しかったところ

①会期が短い

12/24〜1/2なので、2週間より短いのです。
しかも年末年始。
否応無しに帰省で東京に居られない人も多いはず。

どうしてこのタイミングで開催せざるを得なかったのでしょうか?
時期を少しずらすか、もう少し会期を長くして欲しかったです。

もう少し長かったらフリーパス買ってたかもしれないです。



まとめ

身体中の穴という穴へ流れ込むファンタジー!

ほんっとファンタジーだだもれ。
想像力を膨らませるトリガーは、目・耳・鼻・手・脳の全てにありました。
難しいことは考えず、心を解放する展覧会です。
もう一度、子供に戻りましょう!

ステキな時間、ぜひ行ってみてくださいね!



関連情報

ステキな時間 公式HP

最近人気なのは森美術館のレアンドロ ・エルリッヒ 展です。
こちらも写真OKで、インスタ映えする展覧会です。



最新の展覧会情報はこちら。
今月の展覧会
今までに行った展覧会一覧


ツイッターでは更新情報とともに、ここに載せられなかった写真を載せています。
もっとファンタジー!



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