2017年ベスト展覧会アワード

一番なんて決めなくて良いじゃないか!
みんなオンリーワンだったよ!


という思いがトリプルアクセルし、結局、主観で良かったと思う展覧会を5つリストアップしておくことにしました。

「主観の良かった度」なので、「特に期待してなかったけど、思ったよりずっと良かった!」というやつが上位になりやすいです。
逆に「期待もしてたし、だいたい期待通りくらいかな」っていうのはランクインしてないですね。

あと、下半期の方が上位に入りやすいです。
上半期のことはもうほとんど忘れてます。
(何のためにブログを書いているのか…)

第5位:ジャコメッティ展@国立新美術館

image
アルベルト・ジャコメッティ「歩く男」(1959年)
マーグ・コレクション

芸術家ってやっぱり気難しいんだなぁ…。
と思わせる展覧会。
誰かのためではなく、自分のために彫刻を作り続けたジャコメッティの後ろ姿を知りました。

後ろ姿、とは中々的を射ていると思います。
理解を超えてるんですよ。
一般人とは凄く離れた遠くにいる感じ。
高い高い高い理想のために毎日芸術修行を続けるジャコメッティのことを、
満たされた現代人には理解できるわけがないのです。

そういうストイックさ。
ギリギリのバランスで立つ彫刻と、ジャコメッティの気持ちのギリギリさがリンクしていて。
心がキンキンする展覧会でした。

あとは音声ガイドがアンガールズだったらもっと上位に食い込めたはずですね!

鑑賞後の勢いありあまる感想はこちら。
会場の静けさとは真逆の激情でした。


第4位:サンシャワー展@森美術館

image
トゥアン・アンドリュー・グエン「崇拝のアイロニー」(2017年) CC BY 2.1 JP

サンシャワー展は森美術館の方が良かったと思います。
逆の人もいると思いますけれどもね。
まあ、2館行くのって疲れますから。
先に行った方が良く感じて、後の方は疲労のせいで記憶に残らないだけかも?

「崇拝のアイロニー」はその名の通りで。
感想文にも書いたので、下のリンクから見てみて欲しいです。
(と思ったけど、見直したらあんまり書いてなかったね、ごめんね)

身近な生き物が絶滅危惧種に指定されることで、一般人が触れることができなくなり、忘れられていく…。
まだ生きてるのに、幻の存在として扱われる動物について考えるきっかけになりました。

絶滅危惧種になるまで追いやった生き物のことを、忘れてはいけないですね。
忘れることが一番の罪なのです。

作品の見た目の可愛さもあり、強く印象に残っています。

当時のテンションそのままの感想はこちら。
とにかく楽しかったことが伝わってほしいです。


第3位:驚異の超絶技巧展@三井記念美術館

image
稲崎栄利子「Arcadia」

初めてブロガー内覧会に参加させて頂いた、アートの定理にとっても特別な展覧会です。
作品の凄さと自分の記念のため、二重に血がたぎっていましたな。

「Arcadia」は、本展で一番気に入った作品。
イベントには作家ご本人もいらしてました。

親指姫サイズの人魚が出てきそうって今でも思ってます。
どうやって作ってるんだろうね?
人間の仕事とは思えないです。

本展はそういう超絶技巧をお持ちの現代アーティストと、明治期の作品を展示していました。
特に現代アート側は、日本人特有の器用さという意味では伝統的だけど、
挑む限界がもう果てしなく人間離れしていて。

やっぱり現代アートが好き!
と思えた展覧会です。

個人的には、感想文もまずまず気に入っています。
常にハイテンション。


第2位:装飾は流転する展@東京都庭園美術館

image
ヴィム・デルヴォワ「二つの尾骨」(2012年)

記憶に新しいですね!
2018年2月25日まで開催中です。

本展は驚異の超絶技巧展と似たところがあり、手仕事の限界を追求したような所が良かったです。
が、弊職の記憶に強く残っているのは、「二つの尾骨」。

花瓶が置いてあるかのように自然に、そこにありました。
2人分の骨なんですけどね。
しかも、庭園美術館という豪華な建物の中に。
ちょっと猟奇的な想像を掻き立てるんだなぁ。

そういうミスマッチが良かったです。
もしかしたら、場所が良かったのかも。
これが庭園美術館以外だったらここまで印象に残ってなかったかもしれません。

IQ低めの感想文も置いておきます。
ただの勢いです。


第1位:ステキな時間@上野の森美術館

image
野原邦彦「shopping」(2017年)

一番最後に行った展覧会を1位にするとは…!
そうです、このランキングに評価軸などありません。
ただのフィーリングです。

いやー、良かった。充実してた。
作家の公開製作を見られたということが、かなり大きかったです。
下世話な話ではありますが、作品が生まれる過程って気になるものですよね。
だから、芸術家にはミステリーが付きまとうんだろうなぁ。

一部の作品に触れる、というのも画期的です。
ヘドロ触った後みたいな人が来たらどう対応するんだろう…と考えてしまいますが、それこそ下世話ですね。

野原邦彦さんは色彩センスも抜群なんだけど、この時代になぜ木彫りを選んだのか?
というのを想像するのが好きです。
幸福感を表現するのに、なぜ木彫りだったのか?って。
絶対、体力消耗しますよ。
それでもファンタジーをだだ漏れさせられる気力が凄い。

作品そのもののインパクトも好きだし、深読みしても面白かったです。
というわけで、2017年の展覧会・オブ・ザ・イヤーの栄冠は野原邦彦「ステキな時間」に差し上げます!
おめでとうございます!
何もあげられなくてごめんなさいね!

2017年最後の感想文なので一番気に入っています。
これもノリとテンションだけど。



編集後記

どれも良かったよ!
繰り返すけど、どれも良かった!
本当は順位なんかつけたくないよ!でもつけるよ!!


その上で、現代アート中心のランキングになりました。
ものすごーく好きな1つの作品があったから、というのが多いです。
全体としてではなく、凄い1個の印象が爆発してるんですよね。

ミュシャ展怖い絵展など、素晴らしい展覧会はいくつもあったけど、それは既に他の人が絶賛してるから!
みんなが知ってるし、たくさん報道もされたから良いのです。

と言いつつ、再度ランキングを見直したところ、1位〜5位までが時系列順になっていることに気づきました。
つまり、最近行った順になってしまいました。
これは記憶が上書きされているため、最近のやつが一番良く見えるということですね。
残念な記憶力だなぁ…。

2018年は名前をつけて保存する記憶力と、時系列に騙されない精神力を養いたいと思います。
それではまた来年!
アートの定理は1月1日も更新するので、明日も18時に会いましょう!


関連情報

弊ブログのメインコンテンツ、展覧会の感想はこちらからどうぞ。
今までに行った展覧会一覧


最新の展覧会情報はこちら。
今月の展覧会


ツイッターでは更新情報とともに、記事に載せられなかった写真を載せています。
野原邦彦さんの「ステキな時間」で撮った写真もあるよ!



最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
良かったら応援クリックお願いします!
にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
にほんブログ村