2018年フェルメール展の出展作品を推理!

フェルメール作品10連発のあいうえお作文が好評だったので、みんなフェルメール好きなんだなぁと思う今日この頃。
2018年10月に始まるフェルメール展への期待の高さも伺えます。

この展覧会には、フェルメール作品が大盤振る舞いの8個も集結する予定とのことです!
8個も集まるのは、過去最多なんですって。

今のところ、8個中4個が公開されていますが、残る4個は何が来るのか分かりません。
そこで、色々と仮説を立てながら推理してみたいと思います!

体は大人、頭脳は子供…
その名も、迷探偵アキナ!

ちなみに、既に公開されているのは以下の4つ。

2018-01-06-15-07-36
「牛乳を注ぐ女」(1660年頃)
アムステルダム国立美術館

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「マルタとマリアの家のキリスト」(1654-1656年頃)
スコットランド・ナショナル・ギャラリー

2018-01-06-15-09-46
「手紙を書く婦人と召使い」(1670-1671年頃)
アイルランド・ナショナル・ギャラリー

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「ぶどう酒のグラス」(1661-1662年頃)
ベルリン国立美術館


そもそも、フェルメール作品は全部で35個…なのか?

迷探偵アキナ、早速躓きました。
展覧会公式HPでは、フェルメール作品は全部で35個となっています。
しかし、人類の味方Wikipedia大先生によると、37個

早くも捜査が迷宮入りしそうな気配です。
除かれた2作品が何なのか?
これだけで2日分の記事が書けます。

まあ、1つは明らかです。
盗難されたまま行方が分かっていないものがあるんですね。

それがこの「合奏」です。
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「合奏」(1665-1666年)
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館

Wikipediaの37個には「合奏」も含まれていますが、当然、展覧会で展示することはできません。
なので、除かれた2作品のうち1つは「合奏」で確定です。

では、あともう1つは…?

フェルメール作品は本物か偽物か微妙な作品も多く、きっとそういう作品が除かれているのだとは思いますが…
1つに絞り込むのがとても難しいです。

なので、今回はフェルメール作品を全部で36個とします!
このうち4つは展示予定と分かっているので、残るは32個です。
32個のうち、フェルメール展で展示される残り4つはどれなのか!?


仮説①:過去の来日回数が多い作品ほどレンタルしやすい

言わずもがな、海外の美術館から作品を借りて来るわけですから、美術館どうしで折り合いをつけねばなりません。

美術館によって
積極的に貸し出す
原則、貸し出しはしない
などスタンスが異なるので、そこに着目した仮説です。

貸し出しに積極的な美術館でも、作品の状態によっては「劣化が激しいからこれだけは動かせないの…!」ってこともあるでしょう。

そこで、過去の展覧会の情報から来日回数について統計を取ってみました。
データは1968年〜2016年の展覧会で、Wikipedia大先生の記載を基にしています。

すると、中々面白いことが…!
過去に1枚も来日させていない美術館も、結構あるんですね。

例えば、イギリスのナショナル・ギャラリー
こちらは以下の2作品を所蔵していますが、来日していません。

2018-01-06-15-09-58
ヴァージナルの前に立つ女(1672-1673年頃)
ナショナル・ギャラリー(イギリス)

2018-01-06-15-10-07
ヴァージナルの前に座る女(1675年頃)
ナショナル・ギャラリー(イギリス)

フリック・コレクションも、来日してないですね。
(個人コレクションだと違う難しさもあるのかもしれないけど)

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士官と笑う娘(1658-1660年頃)
フリック・コレクション

2018-01-06-15-07-52
中断された音楽の稽古(1660-1661年頃)
フリック・コレクション

2018-01-06-15-09-14
婦人と召使(1667年頃)
フリック・コレクション

一方、積極的に貸し出してくれている美術館もあります。
マウリッツハイス美術館なんて、みんなが大好きな「真珠の耳飾の少女」を3回も日本にレンタルしています。

2018-01-06-15-08-56
真珠の耳飾りの少女(1665-1666年頃)
マウリッツハイス美術館

でも、「デルフトの眺望」だけは1度も来日していません。
フェルメール作品の中でもとりわけ価値が高いか、保存状態が良くないか、そんな感じなんでしょう。

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デルフトの眺望(1660-1661年頃)
マウリッツハイス美術館

さて、これで結構絞り込むことができます。
過去に1回以上日本で展示された作品は、以下の21個です。

聖プラクセディス
マリアとマルタの家のキリスト
ディアナとニンフたち
窓辺で手紙を読む女
小路
牛乳を注ぐ女
ワイングラスを持つ娘
青衣の女
天秤を持つ女
水差しを持つ女
リュートを調弦する女
真珠の首飾りの少女
手紙を書く女
真珠の耳飾りの少女
絵画芸術
天文学者
地理学者
レースを編む女
恋文
手紙を書く婦人と召使
ヴァージナルの前に座る若い女

このうち、以下の3つは展示が予定されています。
・マリアとマルタの家のキリスト
・牛乳を注ぐ女
・手紙を書く婦人と召使

つまり、32個から18個に絞り込むことができました。
結構ガッツリ減ったのではないでしょうか。

もっと絞り込むためにはどうしたら良いのか?
続きはこちら!


関連情報

展覧会公式HPはこちらです。
フェルメール展

なぜか沢山の人に読まれている、フェルメールの題名あいうえお作文。


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