王道の中の王道。

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美術史をなぞるコレクション!
古代ローマ彫刻や、フランスの印象派。
もっとハワイっぽいアートを想像していたので、西洋美術の王道な展示に驚きました。
印象派については日本語の解説パネルもあるし、英語が分からない人にもとてもオススメの美術館です!
キング・オブ・王道。


〜目次〜
1. 展覧会の基本情報
2. 例えばこんな作品がありました
 ①日本人に優しい印象派
 ②西洋美術オールスター
 ③古代から現代の彫刻
 ④建物が美術品
3. 逆に惜しかったところ
 ①月曜休館
4. まとめ
5. 関連情報


美術館の基本情報

場所:ホノルル美術館
行き方:2番バスまたは各社の観光バスで乗り換え無しで行けます。
所要時間:2時間30分
観覧料:$20(別館の料金を含む)



例えばこんな作品がありました

本美術館は写真撮影OKでしたので、館内で撮影した写真を掲載しています。

①日本人に優しい印象派

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クロード・モネ「睡蓮」(1917/1919年頃)
ホノルル美術館

え!モネある!
まさかホノルルでモネの絵を見ることになるとは思ってなかったです。
しかも、みんなが知ってる睡蓮シリーズ。

縦と横の線がせめぎ合っています。
睡蓮の葉っぱは横、水面は縦。
だから画面にメリハリが出るのでしょう。

この絵、まあまあ大きいので、近づいたり離れたりして、いつまででも見ていられます。
なんと、この絵の前にソファーが置いてあって長居できるように計算されているのです。

ちなみに、印象派の部屋だけ日本語の解説パネルがありました。
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クロード・モネ「睡蓮」の解説パネル
ホノルル美術館

日本人が印象派の絵画好きなこと、バレてる!
日本語も違和感がなく自然で、非の打ち所がないです。
ここ、アメリカなんですけど。

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フィンセント・ファン・ゴッホ「麦畑」(1888年)
ホノルル美術館

のどかな絵だなー。
麦畑もゴッホがよくモチーフにしていました。
水色と黄色の対比が綺麗です。
補色の関係にある2色は、お互いを引き立て合うのです。

影がなく平面的
でも筆の跡がしっかり残っていて、絵の具がモリモリ

それにしても、のどかで安心します。
リラックスして描いている感じがしますよね。
フィンセントの精神も落ち着いていた頃なのかな。

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ポール・ゴーギャン「タヒチの浜辺の女たち」(1891/1894年)
ホノルル美術館

この作品の舞台はタヒチですから、ハワイの真南ですね。
両方とも同じポリネシアだし、文化的に似ているかも?

後ろの青い部分は空と海でしょう。
でも手前のピンクの部分は何?
砂浜かな?

砂浜を書く場合、普通は黄色とか薄い茶色を使いますよね。
ピンクを使うなんてゴーギャンの色彩センスは本当に自由。
心に浮かんだ色で塗る所に子供っぽさがあって、憧れます。
自由な人って良いよね。

こんな感じで、ホノルル美術館は印象派のコレクションが充実していました。
メアリー・カサットルドンもあって、テンション上がりましたね。
(ルドンは象徴主義だけど、同時代の画家です)



②西洋美術オールスター

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パブロ・ピカソ「Fan, Pipe, and Glass」(1911年)
ホノルル美術館

ピカソも…ピカソもあったの…!
個人的には、あんまり見慣れないタイプのピカソですけれども。
もっとカラフルな方がピカソっぽいかな。

ジョルジュ・ブラックの作風に似ているように思います。
天才も迷走して、他の人の表現に似ちゃうことがあるのかもしれません。
ピカソも迷走するんだなぁ。

ちなみにタイトルを直訳すると「扇子、パイプ、グラス」です。
実は静物画です。
どこに扇子があって、パイプがあって、グラスがあるか分かりますか?
こんなの描いた本人にしか分からないよね!

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ジョルジュ・ブラック「The Green Carpet」(1929年)
ホノルル美術館

おー、ピカソの絵よりずっと分かりやすい!
タイトルは「緑のカーペット」です。
そのまんま、緑の敷物が描いてあるので分かりやすいです。

ぶどうっぽいやつの描き方が可愛いです。
ただの丸が集まっていて、平面的だし、子供の絵みたいですよね。
あとはぶどうの入れ物やゴブレット、りんごなどが見えますが、全部見ている角度が違うのです。
色んな方向から撮った写真を切り貼りしたみたいになってます。
こうやってキュビズムが生まれたんだなぁ。

色は落ち着いていて良い感じ。
緑がピスタチオ、茶色がチョコレートに見えます。
美味しそうです。


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アンリ・マティス「Annelies, White Tulips, and Anemones」(1944年)
ホノルル美術館

マティスもあった!
この力の抜けた線と補色を上手く使った絵は、紛れもなくマティスの作品です。

お花が咲き誇っていて、ゆったりとした時間が流れているんです。
苦悩とか、そういうのはマティスの絵画には無いんですよね。

あと、額縁が凄い。
なんでそんなにゴツいの。

というか、こんなに有名な画家の絵がホノルルにたくさんあることが信じられないです。
あんまり芸術に興味の無い陽気な地域だと思っていました。(失礼)
ほら、暖かい国って美術品の保存が苦手そうじゃないですか…。


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フランチェスコ・グラナッチ「Adoration of Christ Child」(1500年頃)
ホノルル美術館

ぐーんと時代を戻して、20世紀から16世紀へ。
ルネサンスのイタリアの絵画です。
グラナッチさんはなんと、弊職の大好きなミケランジェロ大先生のシスティーナ礼拝堂の天井画を手伝ったっぽいです。
え、全然知らない画家なんだけど実は凄い人…?

現地では知らないで鑑賞していたのですが、確かに聖母マリアの表情が美しすぎて仰天しました。

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フランチェスコ・グラナッチ「Adoration of Christ Child」(1500年頃)(部分)
ホノルル美術館

下にいるキリストに向ける眼差しの優しさが伝わってきますよね。
しかも、目ではなく口の表情で優しさを出しています。
「聖母」のイメージにピッタリの絵ですよ。
こういうのは筋肉大好きミケランジェロには描けないねー。

と、ここまでに載せたように、ルネサンスから現代まで、西洋美術で大事な時代の作品がほとんど網羅されています。
ホノルル美術館、凄いですよ!
いつから美術品をコレクションしていたのか不思議です。


③古代から現代の彫刻

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作者不詳「Female Figure, Probably Venus」(古代ローマ時代、2世紀)
ホノルル美術館

古代ローマの彫刻です。
どうしてホノルルにあるのか本当に不思議。

頭や腕が取れちゃってるのですが、きっと美女だったんだろうなぁ。
タイトルも「たぶんヴィーナス」という意味ですからね。
発見した人も、美女を想像して名付けたのでしょう。

実はすっごいブスだった…!
ってなったら、それはそれで面白いです。

古代の彫刻は壊れてしまっているものが多いのですが、足りないものを想像できる楽しさがあります。
作り手からしたら、そもそも壊すなよって話ですけれども。

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オーギュスト・ロダン「青銅時代」(1890-1899年)
ホノルル美術館

ブロンズなので、黒光りする濃い茶色です。
この色、チョコレートを連想しませんか?
裸の男の人が溶けたチョコを浴びてる…。
そういうエロい像に見えるのです、弊職には。

そうです、エロと芸術は表裏一体なのです!
弊職は現実でも芸術でもカッコいい男性が大好きです!

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ピエール=オーギュスト・ルノワール「洗濯する女」(1916-1917年)
ホノルル美術館

ルノワールの彫刻作品もありました。
明るい絵画のイメージがある人なので、真っ黒な彫刻って意外です。

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ヘンリー・ムーア「Working Model for Stone Memorial」(1961-1971年)
ホノルル美術館

弊職の大好きなヘンリー・ムーア大先生。
もはや正面がどこか分からないです。
ここで合っているのでしょうか?

これは、一体何なんだろうねー?
サイコロみたいな形なんだけど、角度によって人の横顔に見えたり、色々なんだなぁ。

ちなみに、ダウンタウンを散策していたらムーアが作った像を発見しました。
テーマがよく分からないために、景観に上手く溶け込めています。
それが、世界中でムーア作品が愛されている理由なのかなぁ。
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ヘンリー・ムーア「Upright Motive #9」(1981年)
イオラニ宮殿近く、American Savings Bank Tower 1001の前



④建物が美術品

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この開放感。
建物の高さが低いから、太陽の光がビシバシ入ってきます。
日向ぼっこできたら気持ち良いですね。
日本人は公共のスペースで寝転がったりしませんが、外国人の男性で転がって寝ている人がいました。
ギョッとしますね。

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真ん中の彫刻はジャック・リプシッツの「Mother and Child」(1930年)です。
中庭にブロンズ像を展示するなんて、超オシャレじゃないですか!?

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そこで本読んじゃう!?
外国の方って自由だわ。
弊職もそうなりたいです。
入場料を払って美術館に入り、あえて展示品を見ずに読書する。
あれ、自由っていうか、破天荒?

とにかく、建物そのものがハワイの高級別荘みたいだったのです。
時間がゆっくり流れていくので、長居してしまいましたよ。

中庭にはレストランカフェもあります。
益々、長居しちゃう。



逆に惜しかったところ

①月曜休館

日本からの観光客的には、これが地味に痛いです。
なぜなら、土日に出発する場合、旅行中に月曜日が来るからです。
この記事に書いたホノルル美術館の本館と、その別館にも行くとすれば一日かかるので、使える日が限られてしまいます。

…いや、書きながら思いましたけど、大したデメリットでも無いような…?
うーん、でも弊職が本当は月曜日に行きたかった…という理由で、デメリットに挙げておきます。



まとめ

ここだけで西洋美術の全てが学べる!
古代ローマの彫刻があったのには、本当にびっくりです。
西洋の美術品を、端から端まで網羅していました。
日本で言うと西洋美術館に近いのだけど、東京国立博物館くらいジャンルが多岐に渡っています。

あと、ハワイのアートや東洋美術もありました。
なので、続編記事も書きますよ!

ホノルル美術館、旅行の際はぜひ行ってみてくださいね!



関連情報

ホノルル美術館 公式HP (英語)

ホノルル美術館には、東洋のアートもありました!
もちろん、ハワイのアートも。


その他、ハワイのアート情報はこちら。
2018年ハワイアート紀行

ハワイっぽい博物館なら、ビショップ・ミュージアム。
ハワイの神様の像は、ご利益が凄そうです。


最新の展覧会情報はこちら。
今月の展覧会
今までに行った展覧会一覧


ツイッターでは更新情報や、展覧会情報をつぶやいています。
綺麗な写真もあるよ!



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