シュールレアリスムは難しい?

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と、思っている人が多いみたいですね。
名前の音の感じが固いし、カッコつけてる雰囲気がするからでしょうか。
それに、ダリマグリットなど共感しにくい作品の画家が多いからなぁ。
取っつきにくい印象になってしまうのも、仕方ないのかも。

いやいや、そんなことなくない!?
シュールレアリスムについて世界一分かりやすく、アートの定理が解説します!
これは教養にも美術検定対策にも役に立つよ!


シュールレアリスムの名付け親

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日本語で言うと、「超現実主義」ですね。
うへぇ、より難しくなってきました…。
シュール=超える、レアリスム=現実主義、という訳になります。

そもそも、シュールレアリスムという名前は誰が付けたのでしょうか?
分かりにくい名前をつけた人に、全ての功罪を背負わせましょう。

その名付け親は、フランスの詩人、アンドレ・ブルトンです。
この人はシュールレアリスム運動のリーダーでした。
アンドレ・ブルトンが分かりにくい名前をつけたため、我々は「シュールレアリスムはよく分からない」と頭を悩ませることになっているのです。

でも、ブルトンの気持ちも分かる気がします。
自分たちの芸術運動に自分で名前を付けるのですから、「できるだけカッコいい名前」にしたいですよね。
だから、「シュールレアリスム」という、カッコいい名前になってしまった。
弊職はそう思っています。

「シュ」から始まる言葉ってなんとなくカッコいいですし。
シュプレヒコール、シューベルト、シューマッハ、シュレッダー、シュークリーム、シャウエッセン。


別の名前をつけてみよう!

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そもそも「シュールレアリスム」とは何か。
それをまだ説明していませんでした。

夢や無意識の力を借りて芸術作品を作る運動です。
現実にはありえないことを表現するアートのことです。

若干ディスった言い方になってしまいましたが、もう少し具体的に言うと、こんな感じ。
・目に見えている物以外を描く。
・不自然な世界を描く。
・物理的な法則を無視して描く。

つまり、デタラメ
これが一番しっくりくる日本語です。

そう、シュールレアリスムとは、デタラメのことなのです。
読者のみなさんも声に出して言ってみましょう。
せーのっ、デタラメ!!

この調子で、シュールレアリスムをもっと分かりやすく言い換えてみましょう。

でたらめ主義
めちゃくちゃ主義
ナンセンス主義
ちんぷんかんぷん主義
いいかげん主義
ちゃらんぽらん主義
すってんころりん主義

…少しずつ離れてきたのでこの辺りで終わりにします。


少しも難しくなかったシュールレアリスム

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シュールレアリスムとは、デタラメ主義のこと。
ね、簡単でしょ?

シュールレアリスムの作品は分かりにくい、と言われますが、当然です。
デタラメなんだから、理解できるはずもないのです。

デタラメと戦わない。
そのまま受け入れる。

「ほぉー、ダリは寝ている時にこんな夢を見ていたんだなぁ」
こんな感じで良いのです。

「このモチーフは何を表していて、別のモチーフは何を表しているから、合わせるとどんな意味になって…」
とか考えても仕方ないのです。
(考えるのは楽しいけどね)

デタラメなのだから、そもそも理解できるわけがない。
共感できるわけもない。
頭を使うのではなく、フィーリングで鑑賞していきましょう!


(シュールレアリスムの画家は著作権が有効な人が多いため、全面モザイクという方法を取りました。
苦肉の策のつもりでしたが、これはこれで新たな批評表現としての可能性を感じますよね。
今、無意識に任せて適当なことを言っています。
これがシュールレアリスムです。
嘘です。)


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