アメリカの美術館がやらかしました。

トランプ大統領に、グッゲンハイム美術館が金の便器を勧めるという珍事件が起きました。
イギリスのマンチェスター美術館に続き、美術館によるやらかしが続いています。

詳しくは美術手帖のサイトに譲りますが、こんな感じです。

①トランプ大統領「ホワイトハウスにゴッホの『雪のある風景』を飾りたい!貸してよ!
②グッゲンハイム美術館「あれは貸し出しできません。金の便器なら貸せます

という、超シンプルかつ残念な事件

ツイッターではQTしつつ触れましたが、これは美術館サイドが大人気ないねぇ。
品位に欠ける対応です。

国際情勢が緊迫している今こそ、美術館は落ち着いていないとダメだと思う。
表現の自由やアーティストの立場を守れるのは、美術館だけなんですよ!

わざわざブログで取り上げるほどの話ではないような気もするけど、今日はネタが無いから取り上げるよ!(正直)


金の便器って何?

マウリツィオ・カテランという現代アーティストの作品である「アメリカ」。
これは18金でできた便器なのです。
しかも、実際にトイレとして機能するらしい。


政治に対して物凄くアグレッシブなアーティストかと言うと、そうでもなさそうですが、とりあえず風刺が効いていることは分かります。

・トイレに金を使うという無駄な贅沢が格差社会を象徴している。
・アメリカの未来は金の便器のように無益で何も生まない。

こんなところでしょうか。


ホワイトハウスの要望

アメリカでは、大統領の依頼を受け、美術館がホワイトハウスに美術品を貸し出すことは珍しくないのだそうです。
これは初めて知りました。
ちょっと大統領が羨ましいたけ。

で、トランプさんはゴッホの「雪のある風景」を所望しました。

image
フィンセント・ファン・ゴッホ「雪のある風景」(1888年)
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

しかし、美術館は「館外貸し出し不可の作品」という理由で却下。
代わりに金の便器を勧めたというわけです。

代わりに金の便器を勧めたというわけです。

…。

なんで!?


美術館がするべきだった正しい対応

オバマさんが大統領だったときに、オバマさんから
「ゴッホの『雪のある風景』を貸して!」
と言われた場合を考えましょう。

同じく「館外貸し出し不可なので貸せないんです、ごめんなさい」という対応になるんですよね?
まず、これは大前提です。
人によって対応を変えるのはダメです。

その上で、美術の専門家なら
「ゴッホが良いなら、貸し出せるのはコレです」
「同時代の画家なら、コレは貸し出せます」
似たような他の作品を勧めるべきでしょう。
んなことは当たり前です。

そういうのをすっ飛ばして、相手がトランプさんだからって
金の便器がオススメです!タイトルは『アメリカ』です!
なんて言ったら、それは怒られるに決まってます。
なんでケンカ売っちゃったんでしょうね?

キュレーターは「トランプ大統領は金が好きだから勧めた」的な言い訳をしていますが、
そんなアホな理由で便器勧めます?
もちろん便器はカテラン氏のアート作品ですが、わざわざ風刺される対象にぶつけにいくのは悪手です。

中傷ではなくアートなんだから受け止めろ!
とでも言うなら、それはアートを隠れ蓑にした暴力です。
表現の自由を盾にしたクソリプくらいタチが悪いです。
そんな一方的なやり方、グッゲンハイム美術館ともあろう名門がやっちゃいけないですよ。

いくらトランプ大統領の政策に共感できなくても、レベルの低い嫌がらせで抵抗しようとするのはダメですね。
そんなことしたら、アーティスト自身が危険な目に遭う可能性も出てきますし。


まとめる。

今回は当たり前のことを長々と書くだけのブログ記事になってしまいました。
とにかく、トランプさんが気に入らないからって嫌がらせはダメです。
しかもアートを隠れ蓑にして一方的に攻撃しようなんて絶対ダメ。

宗教も言葉も、その他色んな文化の違いから、世界中で戦争が起こっています。
しっちゃかめっちゃかな世界の統一言語になり得るのは、アートだけなんです。
弊職はそう思うから、自由な表現や現代アートを応援しているのです。

なのに、美術館自ら政治にケンカを売るなんて残念です。
平和な世の中にしていこうぜ!!


関連情報

マウリツィオ・カテラン氏は風刺を込めたエッジの尖った作品を作っているようです。
ツイッターではシンプルで鋭い作品の写真が見られますね。

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