黒いマネーで建てた白い神殿。

image
パルテノン神殿

世界一有名な建築で、世界遺産のパルテノン神殿
小高い丘に真っ直ぐ立つ、堂々と神がかった姿。
紀元前431年に完成しましたが、2000年以上も前に人類がこんなものを建てられたことが信じられません。

ところが、この神殿にある衝撃的な疑惑がかかっています。

横領マネーで建てられたのではないか…?

一体、どういうことなのでしょうか?
これはきちんと捜査しなければ!!


その時の状況を整理しよう。

パルテノン神殿が建てられる少し前、紀元前478年のことです。
ペルシアとの戦争に勝ったギリシャ軍は、一番活躍したアテネを中心として、デロス同盟を結びました。
これからもペルシアから自分たちの国を守るためです。

アテネっていうのは、都市ですね。
この頃のギリシャは、無数の都市国家が集まって「ギリシャ」だったのです。

アテネはたくさんの都市のリーダーとなり、上手くギリシャを納めていきました。

と見せかけて!!

デロス同盟に入っている都市が少しずつ出し合ったお金を、アテネが横領していたという疑惑なのです!

ペルシアから同盟を守るためのお金を、アテネが自分のために使っていたとしたら、これは見逃すことはできません!


被告の主張。︎

横領の当事者として容疑がかかっているアテネのペリクレスに話を聞いてみましょう。

image
ペリクレス

「横領?
そんなわけないじゃないか!

私はただ、立派な神殿を建てることがアテネのためであり、同盟国のためでもあると考えただけだ。

アテネは都市ではなく、帝国だ!
デロス同盟とはすなわち、アテネ帝国!!

だから、デロス同盟のお金でパルテノン神殿を建てたのは、帝国民のためなんだよ。
横領だなんて、そんな言い方は聞き捨てならないね。」


…。

どうしましょう!
被告が開き直りました…!!


これは有罪判決です!
異議なし!!


まとめる。

小さな都市がみんなで出し合ったお金を横領した黒いマネーで、パルテノン神殿は建てられました。
「アテネ帝国」なんて言ってますけど、権力や武力を利用した独裁的な政治ですからね。
もちろん、アテネの自己中なやり方に反発する都市もありました。
だけど、出る杭は打たれる状態だったのです。

そういう建物が世界遺産になっているという事実。
面白くないですか!?
これは当時のギリシャ人が知ったら憤慨するでしょう。

あと、念のためパルテノン神殿の間取りも載せておきたいと思います。

image
パルテノン神殿の間取り

だから何だ!?


関連情報

最近、世界史を勉強しています。
美術史を勉強を始めて、歴史の大きな流れが分からないと美術史も頭に入って来ないことに気づきました。
高校の世界史の授業を全て寝てやり過ごした弊職でも、漫画なら読める!
疑惑の出典もこの漫画です。

忘れてしまった高校の世界史をマンガで復習する本
絶牙、祝田 秀全

by ヨメレバ


弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。
最新の展覧会情報はこちら。
今月の展覧会
今までに行った展覧会一覧


ツイッターでは更新情報をつぶやいています。



最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
良かったら応援クリックお願いします!
にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
にほんブログ村