国立新美術館×鬼頭健吾
「ギンギラギンにさりげなく」の意味が分からぬまま早26年。 今日やっと、その意味が分かりました。 この歌は、鬼頭健吾の登場を予言していたのです!鬼頭健吾「hanging colors」(2018年)六本木アートナイト2018では、国立新美術館が鬼頭健吾にジャックされています。 窓にただ長い布をかけただけのブツ、とも言える…けど。 現代アートは苦悩から生まれがちだけど、この人の作品は光の中から生まれてるんです。 作品について深く考えさせるんじゃなくて、楽しい気分にさせてくれるアート。 2日間限定のアートなのですが、「前からあったよ」と言われればそんな気もしてくる。 存在が控えめな、環境に馴染んだアートです。 こんなにカラフルなのに、うまく馴染んでるんだなぁ。鬼頭健吾「hanging colors」(2018年)昼間は外光が入るので、床に布の色が反射します。 夜は、行ってないから分からないけど、外から見ると内側から光が漏れて綺麗なんだと思います。 昼間は、外から見ても良さがよく分からない状態。 特別な材料は1つも使っていないのです。 身近にある布も、こんな使い方をすれば綺麗な世界を作れるんだねー。 強いメッセージも特に無く、カジュアルに綺麗さを楽しめる。 見る人に作者の思いを押し付けない、控えめさが良い。鬼頭健吾「broken flowers」(2018年)別にディスってるわけじゃないんだけど、「綺麗」以外の感想が出てきにくい作品なのは確か。 ネガティブなところが全く無くて、ポジティブから生まれた作品なんです。 そこが逆に享楽的だとか言い出すとキリが無いので、そういうことにしといてください。 地面に鏡を敷き詰めたら、太陽の光が屋根に反射して… これを綺麗と言えなかったら人の子じゃない可能性があります。鬼頭健吾「broken flowers」(2018年)本当に、ただの鏡なんだけどなぁ。 どちらかというと安っぽい感じの鏡です。 鬼頭健吾さんの凄さは、身近な素材で意外な景色を作り上げるセンス。 私が彼の作品を好きな理由はこれなの。 過去の個展では、フラフープを繋ぎ合わせて部屋を占拠した作品がありました。 一貫して、日常のブツを違う使い方でアートにしちゃう人なんだなー。鬼頭健吾「broken flowers」(2018年)「アートを身近に」「親しみやすい芸術」とか、そういうのがよく言われるようになってきました。 そんなの、言葉にしちゃった時点で面白くないよね。 (ここまで語った自分は棚に上げる) 鬼頭健吾さんは、身近なものの美しさを視覚で伝えてくれる人なんです。 インスタに映える元気な色と光を使っていながら、ずっと前からそこにあったかのような溶け込み方。 「俺が俺が」とならないクールなアーティスト。 これぞ、ギンギラギンにさりげないね。 「六本木アートナイト」なので、本当は夜に見るべき作品なのかもしれないけど。 アフタヌーンでも十分美しかったね。 Share!▶︎Tweet展覧会情報
展覧会名:六本木アートナイト2018 場所:鬼頭健吾作品は国立新美術館 最寄駅:乃木坂駅 会期:2018/5/26〜5/27 所要時間:まちまち 観覧料:鬼頭健吾作品は無料関連情報
これまでに2回も鬼頭健吾作品を取り上げていました。 なんだかんだ言ってファンなのよね。 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは更新情報や、展覧会情報をつぶやいています。 明菜(アートの定理)をフォローする インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします!
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