憂国のモリアーティ、読んでますか?

小学生の頃からシャーロック・ホームズが大好きだった明菜さんが読んでいる、憂国のモリアーティ。 コナン・ドイルの原作は探偵ホームズが主役だったけど、この漫画では悪役の犯罪コンサルタントが主役です。 ところどころに絵画が出てくるので、「アートの定理」でも応援している…という強引な流れです。

あらすじ

6巻のあらすじ。
密会は、絢爛たる仮面舞踏会の陰でーーアルバートがアイリーンとの交渉の舞台として用意したのは、バッキンガム宮殿での仮面舞踏会。そこで明かされる"禁秘"の文書の内容と、アイリーンの真の"望み"とは…!? 犯罪卿と名探偵、美貌の悪女。奇妙な三角関係が、大英帝国の醜聞を終わりへと導くーー!!
公式HP(スマホ版)より引用

ここからはネタバレあり。読んだ人だけ!

謎4が解決!007を巻き込んできた!

2巻MI6Mといった007のキーワードが登場したので、007を巻き込むのかしら… と書きました。 で、正解でしたね!! 重大なネタバレになるので詳しくは言えませんが、ジェームズ・ボンドが登場してしまいました。
007 スペクター (字幕版)
ダニエル・クレイグ
2016-02-24


映画とは全然違うビジュアルのボンドが登場。 007のキャラクターであるマネーペニーQは既にがっつり登場済みで、ついに主役も取り込み、役者が揃った状態です。 漫画の行きたい方向がよく分からなくなってきましたが、見守るしかないですね。 007のジェームズ・ボンドはスパイです。 「憂国のモリアーティ」6巻までの主要プレーヤーは探偵犯罪コンサルタントなので、ここにスパイが加わる形になりました。 物語が厚みを増すのか? 風呂敷を広げすぎて閉じられなくなるのか? 今後も目が離せません!

謎13:大英帝国の醜聞は放置で良いのか?

原作に「ボヘミアの醜聞」というストーリーがありまして。 アイリーンがボヘミアの王子に変装していたのは、これが元ネタのはずなんですけれども。 しかし憂国のモリアーティよ。 話が大きくなりすぎてないかい? 漫画オリジナルの大英帝国の醜聞の方は、私が習った歴史ではそんなこと無かったはずだけど…? 啓蒙思想が伝わるなど、間接的にフランス革命には関わることはあっても、漫画の設定はやりすぎでは…? とともに、これを知ってしまったホームズたちが生かされているのはなぜ? アイリーンは殺される覚悟でこの秘密を持ってたんだよね? ちょっとご都合主義なプロットが見えて残念ですが、これが伏線になることを祈ります!

謎14:ウィリアムの背後の絵画は何?

表紙を開くと、こんなシーンがあります。
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(憂国のモリアーティ6巻より引用) ©︎竹内良輔/三好輝/集英社
ストーリーとは関係ないとは思いますが、ウィリアムの後ろの絵が気になる! こういうところで出てくる絵に意味が無いはずないのよ。 で、加工して向きを戻したり色々やったんだけど、何の絵か特定できず…。 青い服の女性が遠くの男性を手招きして呼んでるように見える絵です。 アイリーンとシャーロック…というより、ウィリアムとシャーロックに見えるなぁ。 絵自体はモネなど印象派っぽい色です。 この絵がかかっているのがモリアーティ邸なら、これからも出てくるかもしれないので要チェックですね!

まとめ︎

6巻でアイリーン・アドラー編に区切りがつきました。 女性にからきし興味がない原作のホームズが、唯一執着した女性なんですよ。 アイリーンの印象は憂国のモリアーティと原作とで少々違うものの、どちらもホームズの気になる女性でした。 7巻からは切り裂きジャック編! コナン・ドイルの原作が出版されたのと切り裂きジャックの一連の事件は全く同じ時期です。 しかし、ドイルは原作で事件に言及することはありませんでした。 原作ファンとしても楽しみな対決が見られるのでは? また、切り裂きジャックが誰だったかは未だに分からないのですが、画家のシッカートが候補に上がっています。 怖い絵展でも「切り裂きジャックの寝室」というドンピシャ、もとい自白している作品が来日しました。 アート的にも目が離せない展開になりそうだよね。 というわけで、皆さん! 一緒に憂国のモリアーティを応援しましょう! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

関連情報

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