山種美術館「水を描く」コラボ和菓子を食レポ。

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川端龍子「鳴門」(1929(昭和4)年) 山種美術館
山種美術館で開催中の「水を描く」展、評判良いですねー。 美術館が物理的に涼しいのと、海や滝の日本画は心情的に涼しいのです。 酷暑の中、もはや山種美術館は避暑地です。 山種といえば、Cafe椿の展覧会コラボ和菓子だよね!
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今回いただいたのは、団扇をかたどった「涼やか」です。 小林古径《河風》(山種美術館)をイメージした和菓子。 ここで、小林古径《河風》をご覧ください。 …となるはずだったのですが、本作の写真を撮り忘れました。 自分の仕事のできなさに呆然としています。 まあ、無いものは仕方がないので、絵と和菓子の関連性は特に語りません。 早く食べよう。 お腹すいた。
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さっそく一口。 ふむふむ…ん? こしあんの甘さに混ざって、少し酸っぱいものがありますね。 これなんだろう? 全然分からんので、メニュー見たんですよ。 そこには「杏入り練り切り」の文字が! あんず…で良いんでしょうか? 独特の酸っぱさがありますねー。 お菓子のコクのある黄色から連想される酸っぱさで、イメージに合ってます。
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中はこしあんまろやかな舌触りで、豆々したあんこの甘い香りがふわっと広がります。 先にあんこの甘味が来て、後から杏の酸味をじんわり感じました。 洋菓子だと逆で、酸味がサッと来て甘味が広がることが多いので、新鮮。 さっぱりした後味です。 杏の果肉も少し入っているらしく、ジャキジャキした食感もときどき感じます。 こしあんが滑らかなテクスチャーなので、果肉の舌触りが入ると引き締まりますね。 食べ応えが出るので、満足に繋がります。
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気になるのは、お花の形の錦玉の飾り! 桔梗(ききょう)のお花です。 小林古径《河風》の女性が持っている団扇の模様なんです。 (だから絵の写真を載せたかったのだけど、撮らなかったから載せられないです、ごめん) 錦玉の桔梗は、かなり甘いです! 寒天に砂糖や水飴を入れて固めたものなので、ダイレクトにブドウ糖の味がします。 小さい飾りで、こんなにしっかり味を出せるんだねー。
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桔梗がとても甘いので、一緒に食べるとお菓子全体の味もかなり変わります。 あんこの豆の風味、杏のじわっとした酸味、錦玉の砂糖の甘味です。 こう書くと複雑だな… でも、簡単に一言で表現できます。 美味しかった! この日はとても暑かったので、冷抹茶のセットにしました。 ちょっとだけお高くなって1200円。
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一口いただくと…苦い! とても苦いです。 冷やしても味が分かるように、苦め・濃いめになっているのだと思われます。 でも、炎天下で熱のこもった体にはちょうどいい濃い味と冷たさですね。 暑さでぼんやりした体を冷ましてくれました。 氷がいびつな楕円形なのも良くないですか? 器の中に小さな島が浮いているみたいで可愛い。 家庭用の製氷皿で作った角張った氷とは違う雰囲気が出ます。
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しかし底に少し緑が残ってしまいました。 氷があるので完全に綺麗には飲みきれなかったです。 まあ、仕方ない。 夏は冷抹茶が良いですね。 いやでも、美術館の冷房で冷えちゃった人は温かい飲み物も良いかも。 「涼やか」は甘酸っぱい杏入りこしあんで、どんなお茶にも合うはず!
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関連情報

展覧会限定の和菓子の種類は全部で5つ。 山種美術館の公式HPから、他の種類を見られます。 山種美術館 公式HP 展覧会本編の感想はこちら。 物理的にも心情的にも涼しい美術展です。 「水を描く」は山種美術館で9/6まで。(会期中、一部展示替えあり) 今回の食レポ記事を書くため、前回の山種食レポ記事を見返しました。 全然レポートできてなくて、自分で笑ってしまった…。 酷いです。お納めください。 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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