~輝く異才~ 注目のコンテンポラリー作家展 主観レビュー。

これが見たくって…。
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上路市剛《ダヴィデ》シリーズ
上路市剛さんの「ダヴィデ」が見られると聞き、銀座シックスのArtglorieuxへ。 瞳の色がそれぞれ違います。 ミケランジェロのダヴィデ像が本物の人間だったら、どんな人なのか模索する感じ。
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上路市剛《ダヴィデ -Blue Eye-》(部分)
毛と毛穴が精密すぎて怖い… 皮膚はシリコン、毛は馬毛です。 生えてない毛穴の黒ずみなんか、リアルすぎて恥ずかしいよね。 表情筋に引っ張られて毛穴が歪むのも再現してます。
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上路市剛《ダヴィデ -Blue Eye-》(部分)
うっすら溜まる涙も、液体にしか見えません。 目頭側のピンク色のところに、たっぷり溜まってます。 ちなみに私はドライアイだから、潤いが羨ましい。
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上路市剛《ダヴィデ -Blue Eye-》
上路さんの作品は限界に挑みすぎで、隙がないので緊張する…。 可愛い癒し系の作品をツイートしたりブログに書いたりすることが多いけど、こういうリアリズムも好き。
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上路市剛《ダヴィデ -White Eye-》
増田敏也さんのデジタルライクな作品も。 遠目だと、レゴブロックと見間違えます。 近づいてよく見ると、陶器のざらつきがあって、やっと「ブロックちゃうやん!」ってなります。
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増田敏也《Low pixel CG「小さな物語1」》、《Low pixel CG「小さな物語1」》
Windows98の頃に「ドット絵」って流行りませんでした? XPの頃まで続いたかな。 限られたマスで本物っぽいアイコンを作る職人芸の時代がありました。 増田さんの作品は「ピクセル」のタイトルどおりドット絵の三次元バージョン。
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増田敏也《Low pixel CG「小さな物語1」》、《Low pixel CG「小さな物語1」》
この新書なんて、どこの出版社かギリギリ分かるように特徴残ってるからね。 赤が岩○新書、灰色が光○社新書。
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増田敏也《Low pixel CG「涸れない水」》
逆さまのペットボトルは、ク○スタル○イザー。 あの頃のドット絵が目の前にあって、デジタルがこっちに来たのか、私がデジタルの世界にいるのか、分からなくなっちゃった。
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増田敏也《Low pixel CG「涸れない水」》(部分)
イギリスの名門美術館ヴィクトリア・アンド・アルバート(V&A)にも作品が所蔵され、実績も凄い作家さんです。 ネットでニュースを知ったとき、画像ではあまり良さが分からなかったんですけど、実物見たら印象変わった!
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増田敏也《Low pixel CG「先の読めない物語II」》
最後に浅香弘能さん。 黒い方は黒御影石、白い方は大理石と、石を使っています。 キル・ビルに出てきて欲しい武器だな…。
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浅香弘能《華BUKIMON - Phantom Birdy - 影 -》
展示作品は白と黒でシンプルなデザインなので、どこが傾奇者(かぶきもの)? と思ったのですが。 ポートフォリオを拝見したところ、かなり派手にカブいていることが分かりました。 浅香さんの公式HPには赤や金を派手に使った作品画像が載ってます。 ヤンキーのあんちゃんが夢中になりそうな感じ。
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浅香弘能《KABUKIMON - 青龍 -》
確かに傾奇者ですね。 「華BUKIMON」とは「傾奇者」と「華」と「武器」を合わせた言葉だったのです。
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浅香弘能《KABUKIMON - 青龍 -》
刃も鋭いので、本当に切れるんじゃないかな? こんなに美しい刀で戦うパラレルワールドの日本があったら… 映画にして欲しい日本史だよ…タランティーノ監督、どうですか…。
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浅香弘能《華BUKIMON - Phantom Birdy - 光 -》
他にもたくさん素敵な作品がありましたが、このお三方の作品には特にバリバリ来ました。 上路さんは上野で個展も始まるし、要チェック。 明日にも世界的にブレイクする気配の作家が勢揃いでした。 会期が凄く短いけど、銀座行く機会があったら無理してでも行って! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

展覧会基本情報

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展覧会名:~輝く異才~ 注目のコンテンポラリー作家展 場所:Artglorieux GALLERY OF TOKYO(銀座シックス5F) 最寄駅:銀座 会期:2018/8/30〜9/5 所要時間:30分 観覧料:無料 公式HP:https://artglorieux.jp

関連情報

美術館の大型展覧会も良いけど、小規模な個展やグループ展もおすすめ。 他にも、若手で凄い技術のある人はたくさんいます。 Be curiousとか、楽しかったですね。 会期短くて終わっちゃいましたけど… ギャラリーだと会期が短いことが多くて、ブログで拾いづらいのが唯一の難点なんだよなぁ…。 美術館だと数ヶ月間開催するので、スケジュールをまとめやすいし、記事の需要も長いのです。 現代アートより印象派など西洋画や、浮世絵など日本画の方がまだまだ知名度高いこのご時世。 超もったいないよ、同じ時代の作家ともっと交流すべきだよ。 青い日記帳のTakさん「いちばんやさしい美術鑑賞」には、現代の美術家・池永康晟さんへのラブレターが収録されてます。(主観) 増田さんの作品が収蔵されたV&Aには、2017年に行きました。 著しく時間が無かったのだけど、ゆっくり見るべき! 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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