松本亮平展 -生命の記憶 II- 主観レビュー。
丸い桶に入ったお寿司って良いよね。 美味しそうだなー。 お寿司、大好きなんですよ。 私はサビ抜き派なんですけれども。松本亮平《上寿司》じゃなくて! ガリが無い! サビ抜き派にとって、ガリはとても大事なんです。 ワサビを抜いた分の殺菌効果を生姜で補う作戦なの。 じゃなくて! ネタが生きてる! 新鮮すぎて、水から上がったそのままの姿でシャリに載っています。 ウニなんか、どう頑張ってもそのままは食べられません。 ラッコじゃないんだから。松本亮平《上寿司》好きな絵だから再掲しちゃう。 ひよこが孵化してるのも可愛いし、ホウボウが逃げ出してるのも良い。 もともとホウボウがいた所にシャリが残っているのも粋ですよね。 この絵を描いたのは、画家の松本亮平さん。 動物が登場する、ユーモラスな絵をたくさん描いていらっしゃいます。 自画像シリーズも可愛いらしくて好きです。松本亮平《自画像》長沢芦雪の虎図を、チャトラ猫ちゃんが自画像として描いてるのですが… ずいぶんイケメンに盛りましたね! 可愛い猫ちゃんなのに。 ほかの猫たちに協力する気はないところも。 猫らしくて可愛いです。 ユーモアが楽しくて、この発想は無かった!の連続でした。松本亮平《自画像II》鳥獣人物戯画の自画像も。 うさぎも猿もかえるも動物らしい動きなのに、猿が描く紙上の絵では持ち物を持って人間らしいポーズになっています。 絵を描く猿の頭の中で、こんな物語が繰り広げられてるんだな… と思うと、楽しくないですか? 周りに生えている植物も鳥獣人物戯画に似ているのも面白いです。 細かいところまで気を抜かないところ、さすが。松本亮平《SEN》パンチェッタ…豚のバラ肉… ブラックユーモアも守備範囲。 壁にかけられた絵も可愛い&面白いで見所が多いのだけど、こちらの動物たちにも注目したいところ。展示風景ミニ・サファリパーク! 松本さんがベニヤ板を動物の形にカットし、絵を描いたもの。 裏面にシールを付け、どこにでも貼ることができます。 だから、窓にもいる。展示風景壁の下の方の、床に近いところにも。展示風景ギャラリーのあちこちに動物がいます。 以前は壁一面に動物を貼り付けた展示もされたとのこと。 それはそれはサファリパークだっただろうなぁ…。 こんなレイアウトもありました。展示風景オシャレじゃない? さりげない感じが素敵なアート作品です。 額の外にはみ出すの、動物の躍動を表していて良いなぁ。 好きな動物を選べるから、組み合わせは無限ですよね。 とても楽しい作品たち。 でも、私としては楽しさの向こう側を考えさせる作品と言うべきだと思います。松本亮平《流寓》タイトルの「流寓」とは放浪して故郷とは別の場所に住むこと。 真ん中の白馬が身ごもってるように見えるので、なんとなく生まれる前の世界なのかな… って感覚。 動物たちが噴火する火山を囲んでいるのも、生まれる順番を待っているような気がします。 可愛い!面白い! だけでなく、前世を回想するようなパラレルワールドを見せてくれる素敵なアートたち。 松本亮平さんの個展「生命の記憶 Ⅱ」は京橋のSILVER SHELLで10月6日まで! Share!▶︎Tweet展覧会基本情報
展覧会名:松本 亮平 展 - 生命の記憶 Ⅱ - 場所:SILVER SHELL 最寄駅:宝町 会期:2018/9/25〜10/6(日曜・祝日お休み) 営業時間:11:30〜18:30 所要時間:30分 観覧料:無料 公式HP:http://silver-shell.com関連情報
面白いといえば、「イグ・ノーベル賞の世界」展も良かったです! 真面目な目標から派生したぶっ飛び研究は、面白いだけでなく感動も与えてくれます。 東京ドームシティで11/4まで! 1ブロックくらい歩いたところの四季彩舎でふくろうの展示Owlsやってます。 合わせて行ってみてほしいです。 こちらも10/6まで! 10月は芸術の秋だからか、大きな展覧会がたくさん始まります。 フェルメール展、ルーベンス展がイチオシ。 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 明菜(アートの定理)をフォローする インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします!
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