フェルメール展 主観レビュー。

今、日本で一番注目されるフェルメール展。 オランダの人気画家フェルメールが残したわずか30点強の絵画のうち、8作品が来日しています。 (展示替えがあるため、東京ではのべ9作品) 世界中に散った絵画のうち、8作品も東京に集まるのは今だけ。 というわけで、下馬評どおりの激混み!
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右側が美術館、左へぐるっと入場待ちの列
混雑回避の作戦は、最後に書きますね。 まずは「それでも行く価値あり!」ってことを書きます。 今しか見られないフェルメール・ルームがあるからね! フェルメールの作品は世界に30個強。 うち8個が1つの部屋に! 画家自身もこの8枚を一度に眺めたことは無く、これを目撃できることが奇跡です。
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ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》(1658-1660年頃) アムステルダム国立美術館
1枚1枚も素晴らしい。 《牛乳を注ぐ女》は、他の作品と比べると圧倒的な立体感。 骨太な体がたくましい。 窓ガラスが割れてるのはなぜ?
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ヨハネス・フェルメール《ワイングラス》(1661-1662年頃) ベルリン国立美術館
《ワイングラス》も良い。 男性の視線が女性の顔に刺さり、緊張の糸が見えます。 女性の顔が隠れて見えず、何を考えてるのか分からないよね。
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ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》(1662-1663年頃) メトロポリタン国立美術館、ニューヨーク
《リュートを調弦する女》と《真珠の耳飾りの女》は隣りにあります。 似たような人が似たような部屋にいる絵。 でも背景の地図の有無で、ここまで印象が変わるのか!
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ヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの女》(1662-1665年頃) ベルリン国立美術館
会場でよく見て、比較して。 お気に入りの1枚を見つける、最高の機会です。 「フェルメール展なのに、これだけ?少ない!」 との声を会場で聞きました。 (これでも多いのよ…) 確かに8個で展覧会は成り立ちません。 しかも、普通の展覧会の2倍近いチケット代。 つまり、フェルメール以外の作品をどれだけ楽しめるか?も重要。
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ハブリエル・メツー《手紙を書く男》(1664-1666年頃) アイルランド・ナショナル・ギャラリー
ハブリエル・メツーがすごく良かった! 手紙シリーズの2作品。 専門家に言わせると、フェルメール来日より奇跡なんだって! 繊細で柔らかい犬の毛、ハトの形が浮き出た額縁。 すごい描写力です。 金の額縁に入ってるので、《手紙を書く男》の画中画の額縁とメタ構造で面白かった。
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ハブリエル・メツー《手紙を読む女》(1664-1666年頃) アイルランド・ナショナル・ギャラリー
沢山のモチーフが描かれているので、大きい絵だと思ってたんです。 意外と小さめでしたね。 あのサイズにこれだけ詰まってるのだから、注文主も嬉しいだろうなぁ。 ヘラルト・ダウも良かった。 もっと暗く、背景が真っ黒だったような…記憶違い?
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ヘラルト・ダウ《本を読む老女》(1631-1632年頃) アムステルダム国立美術館
暗闇に吸い込まれる絵です。 女性の目と鼻の先にある文章が奥に流れるので、私も奥の方を見ようとしてしまう。 老いた肌や筋の容赦ない描写、服の素材の描き分け、読めるほど写し取られた文字など。 細かすぎてクラクラ。
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ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》(1665年頃) ワシントン・ナショナル・ギャラリー
こうして他の画家を眺めた後に、フェルメール・ルームへ行く順路です。 するとフェルメールの絵が「逆張りの魅力」だと気づきました。 余白が大きく取られてスッキリした絵なの。 当時の主流は様々のモチーフを1つの画面に入れる絵だったので、180°違います。
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ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》(1670-1671年頃) アイルランド・ナショナル・ギャラリー
だから、フェルメールはよく知ってるよ! という人も、 初めてフェルメールという画家を知って、展覧会に行く! という人も。 フェルメール以外の画家もしっかり見ることで、色んな発見が。 高いお金を出すのだから、他の画家も楽しまないと損ですね!

混雑を避けるには?

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ヨハネス・フェルメール《赤い帽子の娘》(1665-1666年頃) ワシントン・ナショナル・ギャラリー
入場の仕組みにクセがあって、チケットを買うときに決めた時間帯に入場しなければなりません。 (出る時間は決まってないので、9時に入って閉館までいることは可能) 入場の時間帯を整理しましょう。 ①9:00〜10:30 ②11:00〜12:30 ③13:00〜14:30 ④15:00〜16:30 ⑤17:00〜18:30 ⑥19:00〜20:00 最後だけ1時間なので気をつけて! 他は1.5時間の枠で、それぞれ間が30分あります。 つまり、間の30分間は新たな入場者がいない、ということ! この間に少し混雑が緩和されるでしょう。 (ガラガラになる保証はできないですが) それぞれの時間枠のはじめは、並んで待っている人がドサッと入ります。 急激に混みます。 少しでも並びたくない! 少しでも空いてるときに行きたい! と思う人へ。 時間枠の後半に行くと、入場待ち列が短く、混雑がピークを過ぎた頃に入れます! 人の後ろなど遠いところからも見られるよう、単眼鏡を持ってくと良いかも。 私が使ってるのはビクセンの4倍のやつで、見やすいです。 どうやら人気のモデルらしい。 Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

展覧会基本情報

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展覧会名:フェルメール展 場所:上野の森美術館 最寄駅:上野 会期:2018/10/5〜2019/2/3 (休館日12/13) 営業時間:9:30〜20:30 (時間枠指定入場) 所要時間:2時間 観覧料:一般は前売日時指定券2500円、当日日時指定券2700円 公式HP:https://www.vermeer.jp ※前売券が余った日時のみ、当日券が販売されます。

関連情報

フェルメール展は関連本が多すぎますね… フェルメール会議は解説が濃厚でおすすめ。 メツーなどフェルメール以外の画家の楽しみ方も分かります。 私もフェルメール会議に参加しました。 内容を詳しくまとめた記事がこちら! 実は、フェルメール展は展示替えがあります! しかも東京と大阪で見られる作品が違うの… いつ・どこで・何が見られるのか、この記事で確認しましょう! フェルメール展、コラボグルメも充実。 アフタヌーンティースイーツセットが美味しかったです。 《牛乳を注ぐ女》をモチーフに、ミルクに浸して柔らかくなったパンプディングが食べられます。 スープストックでもコラボ! 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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