リボーンアート・フェスティバル公式記録集 読書感想文。

東北の石巻と牡鹿半島を中心とした総合芸術祭、リボーンアート・フェスティバル。 アートだけでなく、音楽や食といったジャンルも巻き込んだ大きな祭典です。 2019年も開催され、参加作家などが発表になり、盛り上がっていますよね。 前回に引き続き、草間彌生さん、増田セバスチャンさんもいます。 新たな展示場所として網地島も加わり、パワーアップが見込まれます。 2019年に第2回を迎えるリボーンアート・フェスティバル、第1回は2017年でした。 そのときは行けなかったけど、「公式記録集」なるものを入手し、見ていたところ…
うっわ!!! なんで私行かなかった!? ってなってます。 最高ですね。
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宮島達男さん、良いですねー。 小さなカウンターが数字をカウントダウンしていく様子は、鎮魂のようでもあり、星空のようでもあります。 2018年に森美術館で開催していた「カタストロフと美術のちから」展の出展作品の原型かな? 気持ちが静まる環境型のアートで、とても好きです。
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島袋道浩さんの《起こす》も良い。 シンプルだし、自然だし。 人の思いが強く投影されているのに、1から10まで自然でできてるしなやかな強さ。 逆に人を拒んでいるかのようにも見えるほどの強さ。
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増田セバスチャンさんも好きだなぁ。 きゃりーぱみゅぱみゅのPVの人ってイメージが強いので、作り込んだ人工的なカワイイ世界観かと思いきや。 自然環境の中だと「カワイイワールド」への入り口が開いているような… 逆だ、「カワイイワールド」がこちらに食指を伸ばしている感じ。 ここにあげた作家に限らずですが、意外と美術館やアトリエといった「閉じた空間」だけでなく、外の方でもアートは生き生きするのでは? 成層圏や地平線まで広がる「開いた空間」は、未来に向かって開く空間や時間をも背負ってくれてる。

公式記録集を読み、2019年リボーンアート・フェスティバルへの期待。

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東日本大震災の打撃を直に受けた地域ですが、だからこそ、はじまりでもあるのかもしれません。 ゼロベースで理想を組み立てる場所。 さまざまなアーティストの作品から、はじまりの胎動を感じられる作品集になってます。 というわけで、「作品集」というより「記録集」なんだろうなぁ。 もう少しコンセプト的な部分の説明があると親切かな? という気もしましたが、それは現地で体感した人だけのものかもしれないですね。 というわけで、2019年は絶対に行こうと思った。 名和晃平さん、増田セバスチャンさんの作品が特に気になります。 紛れもなく人工物な作品を作るお二方ですが、2017年リボーンアート・フェスティバルの写真だと、自然環境にも馴染みながら存在感があって良い感じ。 あとは、アートも良いけど、食も楽しみたいな。 肉肉しいものを食べたいです。

まとめ

2019年に第2回目を迎えるリボーンアート・フェスティバル。 この度、第1回となった2017年のドキュメント的作品集が出版されました。 コデックス装でパタンと開けて、とても見やすい作品集なので、実用的にも大満足でした! 2017年のフェスに行った人は記憶が鮮明に蘇ると思うし、行かなかった人は後悔と嫉妬に苛まれると思います! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

関連情報

アートツーリズムなる言葉もあり、旅は従来の観光めぐりだけでなく、芸術祭を目当てにしている人も増えていると思います。 2019年は瀬戸内国際芸術祭もあるし、国内旅行をたくさんしたいな。 直近だと箱根のポーラ美術館。(近場っ!) 千葉県・佐倉市のDIC川村記念美術館も、1日かけてゆっくりしたい意味ではアートツーリズムかな!? ジョゼフ・コーネル展はロマンチックで本当におすすめ。 アートだけに懸けられる人生ではないけど、比重は上げていきたい。 会社辞めたし。 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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