クリムト展の予習に!クリムト解説本7つを特集!

4月23日から「クリムト展」が東京都美術館で始まります。 4月24日からは、国立新美術館で「ウィーン・モダン展」です。 2019年は日本とオーストリアの国交樹立150周年ということで、ウィーンの画家クリムトを中心に、展覧会も盛り上がっています。 しかし、クリムトと聞いて《接吻》以外に思いつかない人も多いのでは? また、クリムトをご存じない人もいるはず。 展覧会を意識したのかしてないのか、クリムト特集本が7つも出版されているので、比較しつつまとめてレビューしてみました! 気になる本をチェックしてみてくださいねー。

①もっと知りたいクリムト 改訂版

お馴染みの人気シリーズ「もっと知りたい」は、もともとあったクリムト本を改訂してリリース。 前バージョンの表紙は《接吻》でしたが、「黄金のアデーレ」こと《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》になりましたね。 クリムト展監修の千足先生が今回の改訂版も手がけ(前バージョンも千足先生)、展覧会との親和性も高そうです。 「生涯を追いかける」というコンセプトの本なので、年齢順にクリムトの人生と作品を学べる本になってます。 クリムトの初期作品は金色じゃなかったんだなー、とか。 有名な《接吻》《ダナエ》って晩年の作品なんだなー、とか。 重要作品がしっかり解説されているので、「もっと知りたい」シリーズは一家に一冊必要ですよ、ほんと。

②クリムトへの招待

「招待」シリーズも初心者向けの解説本として人気です。 今回来日する《ユディトI》《エミーリエ・フレーゲの肖像》を中心に、見どころポイントをしっかり解説しています。 展覧会に合わせてクリムトを予習したい人には、この本が良さそう! 招待シリーズ名物「誌上ギャラリー」では、30点の作品が解説されています。 「専門用語一切なし」のキャッチコピーのとおり、分かりやすい内容になってます。 展覧会をきっかけに、この本を読んでクリムトデビューしよう!

③クリムト原寸美術館 100% KLIMT!

「原寸大」で絵画を見られる100%シリーズ、クリムト編が出ました! 1ページで全体像を掴み、ページを繰れば原寸大に拡大された細部をきっちり見ることができます。 そういえば私、クリムトの絵は画集でしか見たことないかも… なので、ページを開いてビックリ! 特に《接吻》は、こんなに大きく顔が描かれていたのか!!と驚き。 筆の軌跡キャンバスの目までしっかり見せてくれる本でした。 クリムトの絵は大きな作品が多いので、原寸大だと全然迫力が違いますねー。 展覧会で実物を鑑賞するときのヒントになりそう!

④KLIMT RELOADED

最もクリムト感が薄い表紙で、逆に目立っています。 《ベートーベン・フリーズ》の展示風景と、それを見上げる人々の写真が透ける表紙。 クリムト展の関連プロジェクトで「現代クリムト講座」というものがあるそうです。 この一環として刊行されるコンセプトマガジンなので、がっつりクリムト解説ではないものの… 最初から最後まで、この本にしか無いコンテンツで埋め尽くされています。 特に、21世紀の今を生きる人気アーティストたちへのインタビューが面白かった! 自身とクリムトの共通点やクリムト分析を語っているのですが、アーティストによって全然見方が違うんですよね。 美術鑑賞は経験しながら深めていくもので、絶対的な正解が無いことを実感しました。 私の好きなアーティスト、市原えつこさんも載ってた! アマゾンの紹介ページで見られる紙面イメージが豊富で、サービス精神もたっぷり。 読み応えのある1冊になってます。

⑤プレミアム美術館 クリムト

「10分でわかる画家の生涯」 というキャッチコピーに凄く惹かれました! そしてお値段が超リーズナブル! 概要→詳細とページを追うごとに深掘りされた内容になっており、とても読みやすいです。 コンパクトにまとまっているため、クリムトを理解する「5つのポイント」のうち1つが「女性好き」と断言される形で笑ってしまいました。 ざーっと概要だけで良いんだよなーって人におすすめの本。 しっかりした本を買っても、どうせ全部読みきれないし…って人は、ぜひ手に取ってみて!

⑥グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-

今、出版されている本の中で一番豪華なのがこれじゃないかな。 表紙から金色に輝いていて、本物は画像で見るよりずっと美しいです。 約230点のクリムト作品に加え、周辺の画家、建築、ジュエリーまで網羅された「図録」のような本。 厚みもかなりあるので、展覧会公式ではないものの「図録」と思っていただいて良いかと。 クリムト大好き!な人向けかな。 入門というより、既にクリムトの主要作品は3つくらい言える人以上、かも。 約230点載ってるって、ハンパないよね。

⑦クリムトとシーレ: 世紀末ウィーンの革命児

クリムトを語るなら絶対外せない周辺画家、エゴン・シーレって人がいるんですが… こっちは更にマイナーですよね。 ウィーン・モダン展の副題は「クリムト、シーレ 世紀末への道」です。 ウィーンの世紀末美術を語るなら、クリムトの次に絶対に出てくる人なんです。 そんなシーレの作品にもページを割いているのがこの本。 クリムトに比べたらページ数は少ないけど、他の本より載ってるし、解説も易しいです。 私はクリムトよりシーレの方が好きなので、ぜひおすすめしたい…! 来日しないけど、《死と乙女》は最高です!

まとめ

クリムトで7種類も本が出るって凄くないですか…? しっかりがっつり解説から、概要をささっと解説まで。 作品数に重きを置いたものから、数を絞って原寸大に拡大したものまで。 色んな切り口の本が出版されました。 クリムトは本当に《接吻》以外が知られていないのですが、でも、ポスターやチラシのイメージから「綺麗そう!」と楽しみにしている声をよく聞きます。 展覧会をきっかけに、クリムト自身やその作品(できればシーレも)を調べてみては? Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

関連情報

原寸大の画像のように筆の跡やキャンバスの目までしっかり見るなら、単眼鏡が必需品。 きっと今回のクリムト展も作品との距離が多く取られていると思われるので… 単眼鏡があれば、ある程度離れていても見られるので、とりあえず持って行くべし。 単眼鏡のレビューはこちらの記事で書きました。 ケンコーとビクセンの2社の製品で、見え方を比較しました。 クリムトは19世紀末のウィーン分離派ですが、モローも同時代でしたね。 ギュスターヴ・モローは象徴主義の画家で、同じ時代でも全然違う絵だなぁ。 どっちも女性を多く描いたことは共通してますが。 あ、印象派も同時代だ! 19世紀末はさまざまな系譜の絵が渦巻いていた時代なんですね… すごいなヨーロッパ… 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ただいま、ツイッターの情報発信を強化中。 ブログ更新情報はもちろん、最新のアートニュースもお届けします。 インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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