いまトピにモネ《睡蓮》のコラムを寄稿。

いまトピでモネ《睡蓮》について語りました。 いやー、今回も気合の入った記事になりましたね。 1000文字ちょっとなので5分もかからず読めると思うんですけど、私は2日かけて書いてますからね。
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クロード・モネ《睡蓮》(1916年)松方コレクション(国立西洋美術館)
図書館でモネの本を片っ端から取り出し、全体を調べて興味深い点を洗い出しました。 (全部借りると他の人に迷惑かもしれないので、借りたのは2冊) 今回は国立西洋美術館の「松方コレクション」に合わせたネタが良かったので、 《睡蓮》を見てしみじみする知識は何か?それは面白く書けるか? を重視しました。 ということで、今回もぜひ読んでいただきたい力作です。 と、これだけリンク貼っても読まない人が多いので、もう1回貼っときますね。 よろしくね。 お読みなさいよね。 いまトピではモネの晩年に焦点を当てたので、今回は女性関係にしようかな。 というのも、モネは2回結婚してるんですね。 不祥事があっての離婚ではなく、1人目の奥さんカミーユが病気で亡くなってしまったんです。 カミーユはモネの絵のモデルを何度も務めており、一番有名なのは日傘の女性かな。
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クロード・モネ《散歩、日傘をさす女性》(1875年)ワシントン、ナショナル・ギャラリー
1人目の奥さんカミーユは32歳で亡くなり、そのときモネは39歳だったんですよ。 お互いに早すぎる別れですよね。 カミーユが亡くなる少し前、モネのパトロンだったエルネスト・オシュデという男性が破産します。 彼の奥さんであるアリス・オシュデは、子供たちを連れてモネの家で一緒に暮らすように。
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モネとアリスの一家。モネは左上、アリスは左中段。
…なんていうか、現代の私たちの感覚からしたら不自然極まりないじゃないですか。 アリスはブルジョワ出身なのですが、あえて画家のところに子供連れて転がり込みますかね? しかも、まだカミーユがいた頃ですよ。 カミーユとオシュデ氏の知らないところで、モネとアリスができていたのでは? と下世話な妄想をすることもできるわけです。 この辺の話は、山田五郎さんが分かりやすく話しています。 なかなか説得力あって怖くないですか? ただ、こっちのネタはちょっと下世話なのと、確証が持てないのと、知ってどうするんだ的なゴシップネタなので、いまトピには寄稿しませんでした。 いやほんと、知ってどうするって話ですよ。 それでも、モネの人生には色んな切り口で語ることができる魅力的なエピソードがあります。 例えばカミーユが亡くなって青ざめて行く死顔を、モネは機械的に絵に写し取っています。
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クロード・モネ《死の床のカミーユ・モネ》(1879年)オルセー美術館
死顔を写す場面から、カミーユとの出会いや結婚、出産など回想として文章を書けますよね。 その後はあまり人物画を描かなくなってしまったので、モネにとって愛する人の死は乗り越えられないクラスの壁だったのではないか…とか。 「松方コレクション展」と関係無い絵だから没ネタになりましたけど、1本の短編小説が書けそうなくらいです。
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そういえば、「松方コレクション展」のプレス内覧会では青い日記帳のTakさんにもお会いしました。 単眼鏡をお持ちになってて、良いなーって感じでした。 本展はモネやゴッホの作品が充実していて、拡大すると別世界が見えるので、単眼鏡を持って行った方が良いです。 …いや、私も持ってるんですけれども。 プレス内覧会だと、他の持ち物に気を取られて単眼鏡を忘れてしまう… レビューも、あんなに気合入れて書いたのにねぇ… 持って行くのを忘れるんですわ。 そうそう、ケンコートキナーの単眼鏡は黒色が出たみたいです。 今まではベージュだけだったので、男性から「黒がいい!」との要望が多かったとのこと。 確かに、ベージュは優しい印象なので、ちょいワルおじさんには物足りないかもしれません。 松方コレクション展そのもののレビュー記事ももう少しで上げられると思います… ちょっと待っててね… 夏休みに向け、上野の博物館・美術館の展覧会がどんどこ始まろうとしています。 国立西洋美術館の「松方コレクション展」も良いけど、他にも行きたいところが多い。 しかも地方の芸術祭もあるし、どこに時間とお金を割くのか迷うよねー。 というわけで、いまトピに書いたモネ《睡蓮》の話を読んでくださいね! これだけ言っても読んでくれな(以下略) Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

関連情報

参考文献は多数なんですけど、実際に借りて読み込んだのは2冊。 まずは「もっと知りたい」シリーズです。 概ね年代順なので、画家の人生のストーリーをイメージできる解説本で、信頼しています。 もう1つは、ジヴェルニーにあるモネの庭を訪れた紀行文です。 意外と知らないエピソードがあってビックリ。 松方がモネにユリの球根を贈った話は、この本で知りました。 松方コレクションって何? など、予習できる記事はこちら。 国立西洋美術館は、前庭ほロダンを見るだけならタダ。 意外と雨の日が超良い。 「プレス内覧会」と言うと、なぜかおしゃれな印象があるっぽいんですけど… そんなことないです。 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています! インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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