Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」 主観レビュー。

ペンギンが異常に好きなので、この絵は食い入るように見てしまいました。
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板谷龍一郎《Zoo》
フンボルトペンギンですね。 日本の水族館でもよく見かける種類です。 ケープペンギン、マゼランペンギンとよく似てるんですけど、フンボルトペンギンです。 言い切れるほど、特徴を保って描写されています。 さて、板谷龍一郎さんの個展に行ってきました。 ポーラミュージアムアネックスで開催中の『Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」』です。
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板谷龍一郎《Wasser Taxi》
ゴーギャンやボナールを思わせるカラフルな風景画です。 パズルを組み合わせたかのようで、色は黒くて太い輪郭でブロッキングされています。 輪郭線の方が上に乗っているので、色を塗ってから黒い線を引いてるっぽいです。 風景を2度描くイメージ。 1回目と2回目とで、見え方が変わる時間を内包しているように感じられます。
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左:板谷龍一郎《Berlin 30×30 (008)》、右:板谷龍一郎《Ketchup and Bier》
私たちの視覚もそうですよね。 いつもの帰り道だって、ある日突然面白いものを発見することがあります。 旅先なら、実物を見たときと、そこで撮った記念写真を見たとき。 あるいは、ガイドブックだと超インスタ映えしてるのに、実物が大したことなかったとき。 目に映る景色は絶対のものではなく、そのときの感情が見え方を決めます。 では、色と線で2度描かれた風景画は、両方を含んでいるのか、片方だけなのか。
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左:板谷龍一郎《On The Table》、右:板谷龍一郎《Lisboa 30×30 (002)》
カラフルなアクリル絵具は、全てがフラットというわけではないんですね。 写真で伝えるのが難しいんですけど、モリモリしてます。 ハムみたいな状態。 カラーの部分が肉で、輪郭線が糸で、うにゅっとなってる状態です。
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板谷龍一郎《Tokyo 2018》
色の変化をグラデーションではなく単色で表現しているので、自然物はおのずとブロッキングが細かくなります。 一方、人工物は単色でつるんと描かれています。 あと、空もつるんとしてますね。 自然物の複雑なパターンに対して、人工物のシャキッとしたパターン。 1つの画面が絵として成立する理由は、これかもしれない。 第一印象ではゴーギャンやボナールを連想しましたが、彼らの油彩の使い方とも違いますもんね。 パズルのような単色の組み合わせは、パソコンのディスプレイを見つめているような錯覚も起こさせます。
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『Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」』展示風景
個人的に面白いと思ったのは、立方体の作品があること! 壁にくっついてる1面を除き、5面をみることができます。 身長が高くないと、上側を見ることはできないんですけれども… 面が変わっても植物が繋がっていて、可愛らしいです。 テーブルとかに置いて見たいなぁ。
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板谷龍一郎《Cabo da Roca》
立方体のは側面まで作品化されています。 それ以外も、板谷さんの作品の特徴なのか、側面まで描かれているんですよね。 キャンバスを回り込むように、風景が続いています。 ブツを描いた作品は、側面にサインがされています。 コピーライトのマークがある。
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『Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」』展示風景
ポーラミュージアムアネックスの真っ白な壁に対して、鮮やかな色が目に焼きつく個展でした! 6月30日までと、会期短めですー。 Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

展覧会基本情報

展覧会名:Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」 場所:ポーラミュージアムアネックス 会期:2019/6/7-6/30 開室時間:11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで) 所要時間:30分 観覧料:無料 公式HP:https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html

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