2019年、美術検定が変わった!

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美術検定をご存知でしょうか。 美術の知識や歴史を学ぶことで鑑賞に活かし、感動を多くの人に伝える「成熟した鑑賞者」を目指す検定です。 1~4級まであり、1級はかなり難しいですが4級は美術が好きな人なら楽しく学べるレベルです。 そんな「美術鑑賞が趣味」な人が受けているであろう美術検定。 2019年はなんだか色々と刷新されたようなので、新しくなった美術検定について調べてみました! ①4級の受験会場・日時が大量に増加! ②問題集が新しくなった!

4級の受験会場・日時が大量に増加!

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どの級を受ける場合でも、美術検定は年に1回、しかも限られた都市でしか受験できませんでした。 しかし、2019年からは4級の受験会場・日時が大きく増え、受けやすくなりましたよ!

美術検定4級はパソコンで受験できるように!

「CBT受験」というシステムで、パソコンのある会場でウェブテストを受験するというものがあります。 美術検定4級がCBT受験に対応したので、わざわざ東京や大阪の会場に出向かずとも、近所で受けられる可能性が出てきました! CBTと言えば、ITパスポートみたいな感じですね。 新卒の就職試験で使われるSPIのような感じでもあります。 47都道府県に260以上のテスト会場があるので、これは受けやすいですよ。 今までなんて、東京、大阪など主要都市でしか受けられませんでしたもの…

日時も都合の良い時を選べる!

日時は会場によりますが、CBT受験なので平日も土日もいろんな時間帯で受けられると思われます。 最悪、不合格だったとしても早めに再受験できると思われるので、便利な制度です。 申し込みは2019年7月2日から、受験は2019年7月5日から、というわけで既に始まっています! 「3級を受ける前に4級を受けてみたいけど、年に1回の試験で4級はもったいないような…」 「そもそも美術検定がどんなものか、試せるものなら試してみたいな」 と思っている人は、4級のCBT受験をしてみてはいかがでしょうか?

CBTでの合格は紙のテストでの合格と同じ

試験終了後には、全受験者にスコアレポートが手渡されるとのこと。 合格者には合格認定証が「美術検定」実行委員会事務局から郵送されるそうで、紙の試験での合格と全く同じ資格になります。 紙で受けてもCBTで受けても、受かれば全く同じ資格ってことですね。 パソコンを使って受けられると言っても自宅では受けられませんので、ご注意を。 (自宅だと教科書のカンニングとかできちゃうからね…) 美術検定4級のCBT受験についてはこちら⇒http://www.bijutsukentei.jp/cbt.html

問題集が新しくなった!

本屋さんの美術書籍コーナーに行ってびっくりしたんですけど、この問題集の表紙を見て! 2018年までの受験者さんはピンと来るはず。 そうです、表紙のデザインが変更されましたね! 美術検定2~4級は公式の問題集が発売されているのですが、2019年5月にアップデートされて刊行となったようです。 2級はカンディンスキー、3級は若冲、4級はゴッホの絵が表紙になっています。

美術検定2級問題集のアップデート内容

実は、2級は2018年から「穴埋め問題」が「実践問題」へと出題形式が変更されました。 つまり、2018年の受験者(私を含む)は過去問が無い中で実践問題をぶっつけ本番で解いた、ということになります。 残念ながら、私は実践問題の得点が悪くてですね…勘で少し当たったかな、くらい。 他の問題での得点が何とか下支えしてくれて、2級に合格できました。 新しくなった2級の問題集は、あんなに苦しかった実践問題に対応しているとのこと! 最新の問題傾向を反映しているとのことで、2019年以降に2級を受ける人は絶対に新版の問題集を買うことをおすすめします。 型落ちすると中古市場で安く出回るので、旧版の中古品が500円くらいで売られるかもしれませんけど… 実践問題対策はマストなので、2級受験者さんは新しい問題集を手に入れましょう。

美術検定3級問題集のアップデート内容

3級の問題集にも、新しい問題が収録されているようですね。 正誤表が結構あるということは、新しい問題の収録にあたって色々あったんだろうなぁ…と推察されるのです。 私は既に2級を持っているので3級の問題集は特に必要ないのですが、それでも欲しいなーと思ってしまう理由がありまして… アートブロガーやアートナビゲーター(美術検定1級の合格者)へのインタビューが掲載されているとのことで、これが読みたいんですよね。 アートブロガーの方では青い日記帳・Tak(たけ)さんの文章が載っているとのことなんですよ。 青い日記帳・美術検定問題集に寄稿しました。 「3ページほど」とブログで書かれていらっしゃるので、結構なボリュームのコラムなのだと思われます。

美術検定4級問題集のアップデート内容

CBT受験ができるようになった4級も、問題集がアップデートされました。 4級の問題集は教科書を兼ねているので、これ1冊で対策できる!って感じですね。 内容も2018年までの美術検定の動向を盛り込んでますし、新しい問題も収録されているようです。 「実践!アートとHappyおつきあい術」というコーナーも増え、美術検定1級を取得したアートナビゲーターが鑑賞方法や美術館の活用術を語っています。 「美術の見方」系の本は多いけど、「見る人の楽しみ方」が書かれている本はほぼ無いので貴重な内容。

最後に

2019年の美術検定がアップデートされた部分を紹介しました。 意外かどうか分かりませんが、美術検定側から一切お金を貰っておらず、私の趣味として検定を紹介させていただきました。 変わったのは、①4級はCBT受験ができるようになったこと、②2~4級の問題集がアップデートされたこと、の2点です。 あと1年早くアップデートしてくれれば良かったのにぃー(と、2018年の受験者全員が思っているはず)。 1級は特に問題集が無く、教科書はいつもの2冊です。 明菜さんは2019年に1級を受けるのか否か…迷ってます! 1・2・3級の教科書はこちら。 続編となる、1・2級の教科書。 2級以上はこちらからもガンガン出題されるので、合わせて勉強しましょう。 「どの級を受けたら良いのかな?」と迷っている人は、この記事を読んでみて! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

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美術検定に興味を持つほどアートが好きなら、『単眼鏡』はもう持ってますよね? 美術館の図録・カタログが増えて、置き場所に困っている人への解決策。 「美術館の展示室で監視の仕事をしている人は、学芸員ではない」って知ってましたか? 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています! インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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