【2019年版】丸の内ストリートギャラリー 主観レビュー。

東京・丸の内にあるパブリックアート作品が、いつのまにか変わっていました!
FullSizeRender
三沢 厚彦《Animal 2016-01B》
2018年頃に通りかかったときは「養生中」などのサインがあったと思うのですが、いつのまにか綺麗に見られる状態になっていました。 三沢厚彦さんの作品は以前もありましたが、新作に変わりましたね。 前回だと、三沢さんの虎の作品が強く記憶に残っています。 三沢さんの作品の特徴は、なんといってもその動物のリアルな大きさと同じくらいに作られていることですね。 ライオンは大きくて大迫力です!
FullSizeRender
三沢 厚彦《Bird 2014-03B》
目が怖い雰囲気なのも特徴で、野生動物の目つきですよね。 平和ボケした私たち人間の眼差しとは雲泥の差。 三沢さんの彫刻は、「本物らしさ」より「未知の動物への畏怖」がベースになっているような気がします。 少し神格化されているように感じるんですよね。
FullSizeRender
桑田 卓郎《つくしんぼう》
桑田さんの作品は、磁土や金を使った作品。 ビビッドな青が特徴ですね。 「つくしんぼう」というタイトルから、「土筆(つくし)」のことだと思い込んで見ていたのですが、後で「つくしんぼう 意味」でググってびっくり! 「土筆」と「尽くす」をかけて、女性に尽くす男性のことを「つくしんぼう」と呼んだことがあったそうです。 その「尽くす」の意味も、彼女や奥さんに尽くすことではないらしく… そのような関係ではない女性に、プレゼントを贈ったり車を出したりする男性を「つくしんぼう」と呼んだみたい。 1980年代に使われていた俗語らしいのですが、皆さんはご存知でしたか? それを知ってしまうと意味が変わってくるなぁ… 高給取りの多い丸の内に「つくしんぼう」が置かれる意味とは。
FullSizeRender
加藤 泉《無題》
さて、今回は日本人アーティストの作品が増えたなぁ、という印象があります。 加藤泉さんの作品、良かったですね。 向かいの歩道から作品の背面を見たときは、岩が重なっているだけのように見えます。 古代遺跡の謎のモニュメントのような感じ。 だけど、正面から見ると絵が描かれていて、素朴な自然とアートが共鳴していました。
FullSizeRender
加藤 泉《無題》
しかも、夏の間は暑さ対策のため作品の側でミストが噴射されています。 秘境感が増しますね。 加藤さんは原美術館で個展を開催していますし、今ぐんぐん評価が高まっている作家なのではないでしょうか。 丸の内に作品が1つあるだけでも都会とのギャップある作品で目立っておりますが、美術館での個展もスケールが違くて行った甲斐がありました。 原美術館での展示の様子はこちら。
FullSizeRender
草間 彌生《われは南瓜》
以前から展示されていた草間彌生さんの作品は、継続して展示されています。 かぼちゃは草間さんの定番モチーフですが、石の彫刻でかぼちゃを作ったのはこの作品が初めてなのだそうです。 丈夫な黒御影石に、草間さんのテーマである「永遠(とこしえ)」が重なります。 また、いつ見ても美しいツヤを保っているので、雨の後のお掃除などお手入れがきちんとされている印象です。
FullSizeRender
ラグビーベンチアートの《忍者》
さらに今なら、ラグビーベンチアートを見ることもできます! ワールドカップ後も見られるか分からないので、お早めに! 画像はちょっと面白いと思った忍者。 くまモンなどキャラクターや有名人もいました。 丸の内ストリートギャラリーは三菱地所と彫刻の森芸術文化財団がタッグしているので、立地も作品も良いコラボレーションになっています。 パブリックアートでどれも無料で見られるので、遊びに行ってみてはいかがでしょうか? 東京ステーションギャラリー、三菱一号館美術館にも徒歩で行けます! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

関連情報

弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています! インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
にほんブログ村