『永遠の門 ゴッホの見た未来』をこれから見る人/すでに見た人に捧げる記事。

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© Walk Home Productions LLC 2018
2019年11月8日(金)にロードショー予定の「永遠の門 ゴッホの見た未来」を、一足早く拝見してきました。 この映画はゴッホの視点で撮られた映像が多く、自分がゴッホになったかのような錯覚があるほど。特に、他人から向けられる変人奇人を見るとき独特の視線には、心が痛みました…。 ちょうど、オランダのゴッホ美術館に行く前に映画を見ることができまして。映画を見る前と後とでは、ゴッホ作品の見え方がまるで違うことは私が請け合います!
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そこで映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」の紹介をしたいのですが、映画ブロガーじゃないからなぁ…というわけで、美術ブロガーらしく、ゴッホについての知識を補足していきましょう! これから映画を見る皆さんがより感情移入できますように。【ネタバレ無し】で豆知識を3つ紹介します。

①ゴーギャンのゴッホへの思い

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ゴッホを語る上で欠かせない画家といえば、ゴーギャンです。一時は2人で1つの家に住んでいたこともありました。 ところが、ゴッホの「一緒に暮らしたい」という思いとは裏腹に、ゴーギャンはゴッホの元を離れていきます。この辺りの事情は、映画でも語られています。 では、ゴーギャンはゴッホのことが嫌いになったのか?というと、そうではなさそうなんですよね。映画の中で、ゴーギャンがゴッホに宛てた手紙が読まれるシーンがあるので、ぜひ注目してください。
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ポール・ゴーギャン《ひまわりを描くファン・ゴッホ》
ゴーギャンはこんな絵も描いています。ゴッホが自身の代名詞『ひまわり』を描いている姿です。ひまわりを描くゴッホを見ながら描いたような絵ですよね。 そもそもゴーギャンは、自分の頭の中にあるイメージを描く画家。「絵画をどう描くべきか?」について議論するゴッホとゴーギャンは、映画の中でも描写されます。イメージを描くゴーギャンが、ゴッホの肖像画を描いた…ということは、彼のことを強く想っていると読み解けるのではないでしょうか?自らゴッホのもとを離れて行ったのに、いじらしい男よ…。
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映画の中では、ゴーギャンがゴッホに宛てた手紙で想いが語られます。この絵画《ひまわりを描くファン・ゴッホ》を思い浮かべながら手紙の内容を聞くと、切なさが胸に深く染み込んで狂おしくなるはず。

②敏腕すぎる弟の妻

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生涯独身だったゴッホとは対照的に、弟のテオは結婚して子供をもうけます。妻の名前はヨー。実は、ゴッホが今ほどメジャーな存在になったのは、ほとんどヨーのおかげなんです。 ゴッホは亡くなってから評価が高まった画家としても有名ですが、それはヨーがゴッホの絵画展の開催に奔走したり、手紙のやり取りを整理したから。今、私たちがゴッホの絵画や手紙を見ることができるのも、ヨーのおかげなんですよ。 そんなヨーも映画に登場しています。見逃さないでくださいね。

③ゴッホ自殺説・他殺説

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ゴッホの人生を語る上で最大の謎となるのが、その死因です。長らく自殺説が主流となっていますが、私としては他殺説の方がしっくり来るなぁ、という感じ。 ゴッホの死因は、自分に向けてピストルを撃った自殺と長らく考えられてきました。しかし、そもそもピストルを自分に向けて撃つことの不自然さや火薬が手に残っていないことなどから、「実は自殺ではないのでは?」とも言われるようになってきました。 今のところ、自殺と他殺のどちらが真実なのかは決着が付いていません。さて、映画では自殺・他殺のどちらを採用したのか…それは見てのお楽しみ。

【まとめ】「永遠の門 ゴッホの見た未来」は史上最高のゴッホ映画

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映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」を見るとき、知っているとより深く楽しめる3つのポイントを紹介してきました。天涯孤独の人生でしたが、絵画を通じて多くの人々と心を通わせた画家なのだと改めて思います。 映画を見ることで、ゴッホの作品の見方が変わるはず。この秋はゴッホの作品を集めた展覧会もあるので、ぜひ映画と絵画を交互に見たいところです。 Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

映画の基本情報

「永遠の門 ゴッホの見た未来」 2019年11月8日(金)新宿ピカデリー他 全国順次ロードショー 監督・脚本:ジュリアン・シュナーベル 『潜水服は蝶の夢を見る』  脚本:ジャン=クロード・カリエール『存在の耐えられない軽さ』 出演:ウィレム・デフォー 『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、ルパート・フレンド『スターリンの葬送狂騒曲』、 マッツ・ミケルセン 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、オスカー・アイザック 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 マチュー・アマルリック『潜水服は蝶の夢を見る』、エマニュエル・セニエ 『潜水服は蝶の夢を見る』  配給:ギャガ、松竹 © Walk Home Productions LLC 2018  原題:At Eternity’s Gate/2018/イギリス・フランス・アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/111分/字幕翻訳:松岡葉子 公式HP:https://gaga.ne.jp/gogh/

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