ブリュッセルでアール・ヌーヴォー建築をめぐる街歩き編。
昨日はアール・デコ建築の美術館について書きましたが、ブリュッセルはアール・ヌーヴォー建築の宝庫でもあります。 中でもオルタ美術館は必見! 世界遺産にも登録されており、くるくるした装飾が現実とは思えないほどの優美さでした。オルタ美術館の外観…残念ながら写真NGだったので、外観だけなんですけどねー…。 オルタ美術館は建築家ヴィクトール・オルタの自邸とアトリエがミュージアムになったもの。 彼は、もともと装飾の様式だったアール・ヌーヴォーを建築に取り入れた最初の人、と言われています。オルタ美術館の外観美術館になったオルタ建築は他にもあります。 『楽器博物館』もオルタ建築で、楽器だけでなく建物も見どころ。 こちらは写真OKでした!楽器博物館アール・ヌーヴォーらしさが一番出るのって階段な気がします。 手すりや柵は造形に個性を出しやすいのか、過剰なくらいにクルクルしています。楽器博物館アール・ヌーヴォーの代表的なモチーフといえば曲線を描く植物なんですけど、これが意外と数学的に感じられるのは私だけでしょうか? そもそも、曲線を組み合わせて調和の取れたデザインを作るっていうのは、とっても数学的な営みだと思うのです。楽器博物館本当にランダムな曲線をランダムに組み合わせてしまったら、子供のお絵描きを下回るクオリティのものしかできないですよね。 だからアール・ヌーヴォーには、自然らしい曲線と、緻密に計算された数学の考えを同時に読み取ってしまいます。楽器博物館すなわちアール・ヌーヴォーとは、人間が自然から数学のエッセンスを抽出したものなのか。 はたまた、人間が媒介せずとも、自然が数学を内包しているのか。 など色々と考えちゃうよね。楽器博物館の展示風景「建物を楽しむ」という観点だと、楽器博物館はオルタ美術館に敵わないと思います。 それだけ、オルタ美術館は衝撃だったし、この世のものとは思えない邸宅だったので。マヤ文明の楽曲(楽器博物館)ただ、ここは『楽器博物館』なのでね。 珍しい楽器がたくさんあって面白かったです。 マヤ文明の土偶のような楽器なんて初めて見ました。 だから楽器博物館もおすすめ!楽器博物館の展示風景その他、『ベルギー漫画センター』もオルタ建築です。 しかし、わざわざ美術館に行かなくても住宅街で可愛らしい建物が見られる見られる! ルイーズ 広場の南側には、アール・ヌーヴォーの建築がいくつか固まっています。 オルタが設計し、世界遺産になっている『タッセル邸』もこの辺り。タッセル邸普通に人が暮らしている家なので、外から見るだけですけれども。 街ぐるみでときどき開催されるアール・ヌーヴォーのイベントなどのときは、中を見学できるらしいです。 今回は見学できなかったので、ブリュッセルはもっともっと建築を学んでから再訪したいです。ポール・アンカール設計オルタと並ぶアール・ヌーヴォーの建築家ポール・アンカールの建物もあります。 彼の建物は両隣に比べて派手なので、「凡人の設計ではないな…」と建築素人の私でも分かります。ポール・アンカール設計さて、この記事でオランダ・ベルギーアートツーリズムのシリーズはおしまいとなります。 あとはまとめ記事と、派生する記事を書いて完結します。 美術を見に行くといえばイタリアやフランスだと思うのですが、近所のオランダやベルギーでも面白い体験ができました。 ここにしか無い美術や歴史を確実に感じられたので、読者の皆さんにも興味を持っていただけたら良いな、と思います! Share!▶︎Tweet美術館基本情報
オルタ美術館(Musée Horta) 行き方:92または97番トラムでJanson下車 所要時間:2時間 観覧料:€10 公式HP:http://www.hortamuseum.be 日本語インフォメーション:http://www.hortamuseum.be/uploads/web-japon-2019.pdf 楽器博物館(Musée des Instruments de Musique) 行き方:ブリュッセル中央駅から徒歩5分くらい 所要時間:2時間 観覧料:€10 公式HP:http://www.mim.be 日本語インフォメーション:https://allaboutbelgium.com/musical-instruments-museum/関連情報
今回のオランダ・ベルギー旅行によって、歴史的な建築から現代建築まで色んな建物への関心が湧いてきました。 勉強したい…時間が欲しい…。 ブリュッセルではアール・デコ様式の邸宅を楽しむこともできます! ヴァン・ビューレン美術館はブリュッセルで一番おすすめのスポット。 今回のオランダ・ベルギーで行きたいところリスト。 前回はシンガポールへアート旅に行きました。 読者登録していただくと、LINEに「アートの定理」の更新情報が届きます! 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています! 明菜(アートの定理)をフォローする インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします!
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