『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』の企画概要が発表されました!

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左からアーティスト 柳幸典氏、広島県知事 湯崎英彦氏、総合ディレクター 中尾浩治氏、アーティスト 岩崎貴宏氏
2020年9月12日(土)〜11月15日(日)に開催される『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』の、第1回企画発表会へ出席してきました! 広島県では初めての芸術祭となり、第1回は備後(びんこ)地域で行われる予定です。 (だからBINGOなんだね) 既にプレイベントを開催するなど、2020年に向けて動き出している本トリエンナーレ。 注目したいポイントをまとめました!

注目ポイント

第1回企画発表会では、『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』の特徴が発表されました。その中から3つ詳しく紹介していきます。 ①現代アートが根付いてきた地域での開催 ②地域の歴史を色濃く残す場所 ③日本人作家の作品を多く展示

①現代アートが根付いてきた地域での開催

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瀬戸内エリアの香川県では瀬戸内国際芸術祭が、岡山県では岡山芸術交流が行われてきました。 現代アートが根付いてきた『瀬戸内アートリージョン』の一翼を担う芸術祭として、『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』が開催されます。 既に尾道市ではアート活動が活発になってきていることもあり、トリエンナーレは更なる追い風となるのではないでしょうか? 特に『アートベース百島(ももしま)』は大大大注目です!
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アートベース百島は、アーティストの柳幸典氏がディレクターを務め、廃校となった中学校舎を改修して作られました。 過疎化と高齢化が進む百島から、現代社会の課題や豊かな生き方を考察します。 アートベース百島では、既にトリエンナーレのプレイベントとなる『百代の過客』が開催されています。 表現の不自由をめぐるトークイベントが開催されるなど、2019年現在も注目を浴びています。

②地域の歴史を色濃く残す場所

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過疎化・高齢化が進む地域では、かつて賑わっていた場所や施設も、今はひっそりと存在しています。 美術館以外にも、このような地域に根差しおきざりになった施設を、展示会場として活用するとのことです。
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特に、三原市の「CINE PATIO』は個人的にとても見てみたい場所。 映画館やカラオケボックスとして愛されてきましたが、現在は使われていない施設です。 懐古趣味に浸れるというか、自分が生まれる前の、両親やその上の世代の風俗を想像するのが好きなんですよね。

③日本人作家の作品を多く展示

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ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO 総合ディレクターの中尾浩治氏
総合ディレクターの中尾浩治氏が企画発表会で強調していたのは、『日本人作家の作品を多く展示し、日本の作品の魅力を世界に発信する』ことです。 日本には既に多くの芸術祭があり、今、広島県が参入することの意味を強く感じられる発言です。 広島県は原爆の被害を受けた場所であり、国際的にも重要な地域。 日本が海外にメッセージを発信するのに適した土地であることは間違いないでしょう。

『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』への個人的な期待

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現在、日本では芸術祭やトリエンナーレに対する見方が厳しくなっていると感じています。 もともとアートが好きな人だけに留まらず、幅広い層から注目される用語となりました。 人それぞれ異なる自由と規制に対する考えをめぐり、もはや収束するのは不可能ではないかと思えるほど、分断が広がっています。 「検閲」という強い言葉を使って国内外で広く報道されており、「日本だけの内輪問題」ではなく「世界から注目されている問題」になっている状態。 幸か不幸か、『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』はこのような環境での企画発表会を迎え、着々と開催に向けて準備を進めています。 私個人としては、どのようなスタンスのキュレーションで日本から世界に議論を発信していくのか、期待を寄せています。

【まとめ】2020年の秋は広島県へ行こう!

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第1回の開催地は、三原市、尾道市、福山市の3つが中心。 電車や自転車での移動がしやすく、コンパクトに回れるのも魅力の1つです。 百島・小佐木島への移動はもちろん船なので、瀬戸内海の景色も楽しめます。 上記に書いた内容だけでなく、さまざまな展示やプロジェクトが始動します。 若手作家を対象としたアートコンペの開催も予定されているので、新たな表現と出会うトリエンナーレになるのではないでしょうか? 『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』は2020年の秋に開催。 予定を空けておきましょう! Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

開催概要

ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO 開催エリア:三原市・尾道市・福山市の各中心部+百島・小佐木島 会期:2020年9月12日(土)-11月15日(日)計65日間 公式HP:https://hiroshima-triennale.com

関連情報

香川県では『瀬戸内国際芸術祭』が3年おきに開催されています。 直近の瀬戸芸は2019年、ひろしまトリエンナーレは2020年に第1回となるので、両者の足並みも気になるところ。 宮城県で開催されたリボーンアート・フェスティバル2019は、東日本大震災との関連から伝わってくるものが多かった。 芸術祭とは「外に何か大きいものを置けば良い」のではなく、「その土地の何を伝えるか」のコンセプトが大切だと改めて実感。 現代アートといえば、バスキア展がめっちゃ好評らしい。 読者登録していただくと、LINEに「アートの定理」の更新情報が届きます! 弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。 最新の展覧会情報はこちら。 今月の展覧会 今までに行った展覧会一覧 ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています! インスタグラムも。 1人でアート大喜利やってます。 明菜氏のインスタ Instagram 最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました! 良かったら応援クリックお願いします! にほんブログ村 美術ブログ いろいろな美術・アートへ
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