いまトピに『失われたアートの謎を解く』のレビューを寄稿!

今回は2019年9月に発売された『失われたアートの謎を解く』のレビューを寄せました。 いまトピでは、これまでも本の紹介をちょこちょこ書いてきました。 寄稿した記事はこちら。 ここからは本を読んだ人向けの文章になります。 なんかね、美術品って危ういと思いました。 人間の命と天秤にかけられる場面が来たら、私たちはどんな選択をするべきなんだろう、と考えてしまったんです。 犯罪者の動機の1つに、「盗んだ美術品の返還の見返りに、牢獄にいる仲間の釈放を求める」ことがあるらしいんですね。 取引に応じれば美術品は戻って来ますが、犯罪者を世に放たなければなりませんよね。
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警察側の能力によっては、「美術品は取り戻すが犯人の要求には答えない」ことも可能とは思いますが。 でも犯罪者から見れば、美術品を1つ盗むだけで国家との交渉の場を設けられる、とも考えられるわけで… 警備が手薄な美術館や個人コレクター邸が見つかれば、美術品盗難は「コスパの良い犯罪」として機能する可能性すらあるのでは、なんて想像もしました。 (まっっっったく根拠ない想像です)
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テロ組織が人質を盾にお金や仲間の釈放を要求するケースは、残念なことですがこれまでにも多々ありました。 日本人もイスラム国に拘束され、身代金を要求されたことは記憶に新しいです。 あのときは要求に応じず、拘束された人は帰らぬ人となってしまいましたが、1人の命とテロ組織の軍資金を天秤にかける極限状態。 要求に応じても地獄、応じなくても地獄だったのは、間違いありません。 本書を読んで、天秤にかけるのが人間の命ではなく、美術品になる可能性だってあるのでは、と思ってしまいました。 国宝級の至宝が盗まれたとき、私たちが取るべき冷静な行動とは何なのでしょうか。
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ちなみに、『失われたアートの謎を解く』の発売から2ヶ月経ってようやくレビュー… と遅くなってしまったのは、 ・本書が私のオランダ・ベルギー滞在中に発売され、早く入手できなかった ・帰ってきてから急に仕事が立て込み、読書の時間が取れなかった こんな感じの理由です。 本当はもっと早くレビュー上げたかったのですけれども… なお、オランダ・ベルギー滞在で得られたネタも、いまトピで書かせていただきました。 寄稿も増えてきたので、アートの定理だけでなく、いまトピをはじめ外部メディアの記事も読んでいただけたら嬉しいです! よろしくお願いします。 Share!▶︎ このエントリーをはてなブックマークに追加

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