『日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2020年美術展』を買いました!

年末の恒例行事と言っても過言ではない、『日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2020年美術展』を入手しました!
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現時点で開催されると分かっている全国の展覧会情報がまとまっている雑誌です。 『日経おとなのOFF』の定期的な出版はお休み中なのですが、年末の美術展特集は続いているようです! 今回は、展覧会情報に加えて付録が3つついています。 ①必見100展ハンドブック ②名画カレンダー ③フェルメールクリアファイル それでは早速、『日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2020年美術展』本体について見ていきましょう~。

『日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2020年美術展』のコンテンツ

本誌のコンテンツは盛りだくさんですが、ざっくりまとめるとこんな感じ。 ①注目の西洋美術展の予習 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展、ハマスホイとデンマーク絵画 ②日本美術の5大特集 浮世絵、江戸絵画、着物、絵巻、屏風 ③今さら聞けない現代アート アンディ・ウォーホル、バンクシー、日本の現代アート史 順番に見ていきましょう!

①注目の西洋美術展の予習

印象派を中心に、2019~2020年も色々な西洋美術展が開催されています。 『ゴッホ展』『印象派からその先へ―』などは年をまたぐので、これらの展覧会も押さえておきたいところ。 それに加え、2020年は『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』『KING&QUEEN展』『ハマスホイとデンマーク絵画』もありますね!

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

2020年に始まる大規模な西洋美術展といえば、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』ではないでしょうか? 出品作61点すべてが日本初公開なのだそうです。
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その中には、ロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵するゴッホ《ひまわり》もあります。 別バージョンの《ひまわり》を所蔵するSOMPO美術館(損保ジャパン日本興亜美術館)の常設展示でも見られるので、2020年は2枚の《ひまわり》を東京で見られる貴重な機会となるんです! 『日経おとなのOFF』では、7枚の《ひまわり》についてゴーギャンとの絆を軸にした解説を読むことができます。 思えば、《ひまわり》に焦点を当ててゴッホの人生を整理する視点って斬新かも。

KING & QUEEN

さらに、ロンドン繋がりだと『KING & QUEEN展』も楽しみです。 これはロンドン・ナショナル・ポートレート・ギャラリーが所蔵する肖像画が来日する展覧会。 あの有名なエリザベス1世の肖像画も来日するそうです…世界史の教科書に載ってたやつや!
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『日経おとなのOFF』では、英国王室の歴史について中野京子さんが解説されています。 『怖い絵』シリーズで中野さんのファンになった方も多いのではないでしょうか。

ハマスホイとデンマーク絵画

西洋美術展といえば、『ハマスホイとデンマーク絵画』も外せません。 ですが、あまり日本でデンマーク絵画に触れる機会が無いので、どう見たら良いのやら…って感じだと思います。
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『日経おとなのOFF』には、ハマスホイを読み解くキーワードが載っているので、とても勉強になります! フェルメールとの共通点も多く、日本人好みってこういう絵なのかなぁ。

②日本美術の5大特集

日本美術のページは、浮世絵、江戸絵画、着物、絵巻、屏風の5つのセクションで構成されています。 2020年も『おいしい浮世絵展』『きもの KIMONO』『知って楽しい日本美術』など、日本美術を紹介する展覧会が目白押し。 たくさん開催されるからこそ、1冊にまとまった『日経おとなのOFF』を読んで、美術館めぐりの計画を立てましょう!

浮世絵

浮世絵といえば、やっぱり葛飾北斎なのかな。 『日経おとなのOFF』でも、「神奈川沖浪裏」が大きく載っています。 「かながわおきなみうら」とルビが振ってある優しさよ。
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個人的には、リニューアル中の千葉市美術館で行われる『ジャポニスム――世界を魅了した浮世絵』が楽しみです。 鈴木春信など浮世絵コレクションが良いのと、リニューアル中に行われたアーティストグループ「目」の展覧会が面白かったので…

江戸絵画

江戸絵画は浮世絵だけでなく水墨画など色々な作品が含まれます。 『日経おとなのOFF』で超絶役に立つのが、こちらの全国の絵師マップ!
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「江戸絵画」だからって江戸だけで発展したものではないんだねぇ。 葛飾北斎や歌川国芳など有名絵師はもちろん載っていますが、田中訥言、耳鳥斎、絵金…ご存じでしたか? 私は知らなかったです! 2020年の日本美術展でも、私は『ふつうの系譜』がとっても楽しみ。 『へそまがり美術展』を開催した府中市美術館の展覧会なので、期待値がものすごーーーく高いです!

着物

着物といえば、東京国立博物館で2020年4月から始まる『きもの KIMONO』展です。 展示予定の着物が数点ほど『日経おとなのOFF』に載っているのですが、どれも絵画のような構図…!
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これを身にまとうって、どんな気持ちなんだろう…。

屏風&絵巻

絵巻といえば、こちらも東京国立博物館で2020年7月から始まる『国宝 鳥獣戯画のすべて』ではないでしょうか? 7月の展覧会だけど、待ち遠しくなりますね。
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屏風と絵巻については、『日経おとなのOFF』で5つの楽しみ方が解説されています。 展覧会では、絵巻はずらーっと何メートルも開いた状態で展示されますが、肩幅くらいに開いて読むことを想像すると、臨場感がありそうです!

③今さら聞けない現代アート

2020年の現代アートで絶対に見逃せないのが、寺田倉庫の『BANKSY展』と京セラ美術館『ANDY WARHOL KYOTO』では? アンディ・ウォーホルとバンクシーについても『日経おとなのOFF』で予習できます。 さらに、日本の現代アート史が分かりやすい年表にまとまっていて便利!

ANDY WARHOL KYOTO

キャンベル・スープ缶を描いた作品など、「なんでこれが凄いアートなの?」と言われがちなウォーホル。 『日経おとなのOFF』では「ピカソと並ぶ、20世紀を代表する巨匠」として大々的に紹介しています。
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この年表はとっても便利! ウォーホルの人生を4つのステージに分けており、とても分かりやすいです。 バスキアもちょっと出てくる。

BANKSY展

謎多きバンクシーについては、芸人のカラテカ 矢部さんが魅力を語っています。 「そもそも作品がどこに描かれていたのかが重要」と仰っており、確かにそのとおりだなぁ、と思いました。
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バンクシーに限らず、展覧会で作品を見るのと「もともとあった場所」で見るのとでは、印象が違うんですよね。 特にバンクシーは屋外の壁に描くことが多いので、もともとの場所と強く結びついているはず。

日本の現代アート史

岡本太郎、草間彌生、オノ・ヨーコ、横尾忠則、村上隆、奈良美智、、、 と、日本の現代アート史をしっかりまとめた年表が分かりやすい!
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森美術館で2020年4月から『STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ』が開催されるので、日本の現代アートについても少し知識を深めておきたいところ。 現代アートって、著作権的に画像を使えないことも多いので、作品画像も解説もまとまっている書籍が少ないんですよ… 『日経おとなのOFF』では、画像も解説も読めるのでお得ですよ!

まとめ

『日経おとなのOFF 絶対に見逃せない2020年美術展』について紹介しました。 展覧会情報だけでなく、各展覧会の鍵となる情報が完結にまとまっているので、やっぱり必携ですね。 西洋美術、日本美術、現代アートとジャンルも幅広いし! 美術ファンなら1冊持っておくと役に立ちます! 紙でも電子書籍でもあるので、お好みの方をどうぞ!
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