『ドラえもん 1コマ拡大鑑賞展』主観レビュー。
渋谷PARCOの8階にある「ほぼ日曜日」で『ドラえもん 1コマ拡大鑑賞展』が開幕しました!
小学館の方にお誘いいただき、とことこ内覧会に行ってきました。
本展の切り口で面白いのが、主に「漫画の1コマだけ」を拡大して展示していることです。
漫画本では手のひらよりも小さなコマが、私の部屋の東側の窓ガラスと同じくらいに拡大されているんです。
『超大作特撮映画「宇宙大魔神」』小学四年生 1979年11月号
たった1コマなのに、鑑賞に耐えられる作品の多いこと。
構図が完璧な作品、表情がユニークな作品など、セリフやストーリーが無くても見られる絵なんですよね。
『未来の町にただ一人』小学四年生 1979年7月号
名場面の1コマというよりは、「鑑賞に耐えられる1コマ」であることがポイントです。
ストーリーから切り出し、ピュアな絵として漫画を見るんです。
新しい切り口ですよね。
『宝くじ大当たり』小学三年生 1971年8月号
宝くじで600万円当たったときのママの表情なんて最高です。
類を見ない表情ですよね。
でも、「600万円当たったときの顔」だなあと思います。
100万円でも1000万円でもなく、600万円の顔です。
『しあわせのお星さま』小学四年生 1978年12月号
拡大と言うと
「解像度が荒いんでしょ?線の縁がもやもやしてるんでしょ?」
と思われてしまうかもしれませんが、そんなことは全然なかったです!
藤子・F・不二雄先生が描いた原画を高解像度でスキャンしており、細かいところまでハッキリ見ることができます。
『さようなら、ドラえもん』小学三年生 1974年3月号 ※単行本時に加筆されたコマ
ホワイトの跡などもしっかり見られます。
修正の跡には、最初のプランから最終版ができるまでの変更が刻まれてますからね。
先生の創作における足し算・引き算を見られます。
『さようなら、ドラえもん』小学三年生 1974年3月号 ※単行本時に加筆されたコマ
「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」を紹介するセクションでは、先生の写真や仕事道具も見ることができます。
ベレー帽にパイプ!
これぞ漫画家なスタイルですね。
グッズもハイセンスだったので紹介させてください。
ドラえもんの1コマをプリントしたTシャツが!
こちらは絵とTシャツの色とサイズを選べるので、自分だけのオリジナルアイテムを作ることができます。
白黒の漫画の絵なので、色数が少なくてもバチッと決まりますね。
素敵なサコッシュもありました。
600万円の顔だ。
ドラえもん、のび太くん、しずかちゃんをイメージしたドーナツも!
鮮やかな色でハッピーな雰囲気だと思ったら、「HOCUS POCUS」さんでした。
他にもおもしろグッズがたくさんあったので、ぜひ会場でご覧くださいね。
さて、『ドラえもん 1コマ拡大鑑賞展』は1コマをアートとして見るとても面白い発想の展覧会で、もっとたくさんのコマを見てみたい気分になりました。
画集『THE GENGA ART OF DORAEMON ドラえもん拡大原画美術館』には130点以上の拡大原画が収録されるので、展覧会での衝撃を増幅させてくれるはず。
発売は4月7日の予定ですが、会場では4月3日から特典つきで先行販売されるそうです!
藤子・F・ 不二雄/橋本 麻里 小学館 2021年04月07日頃
『のろいのカメラ』小学三年生 1970年10月号
入場無料でふらりと見に行ける展覧会なので、ぜひ立ち寄ってみてください〜
Share!▶︎
※取材許可を得て撮影しました。
展覧会基本情報
展覧会名:ドラえもん 1コマ拡大鑑賞展
会場:ほぼ日曜日(渋谷PARCO8階)
会期:2021年3月13日(土)〜2021年4月18日(日)
休館日:無し
開館時間:11:00〜20:00
所要時間:30分
観覧料:無料
公式HP:https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/3946.html
関連情報
上野の森美術館では、今年もVOCA展が開幕しました!
現代の若手作家によるクリエイティブな作品が集っています。
三菱一号館美術館では、コンスタブル展が開催中です。
イギリスの風景画の巨匠ですが、日本でこんなにまとめて見られる機会は無いのでは?
アーティゾン美術館では、新たな収蔵品をお披露目する展覧会が開幕しました!
印象派、洋画など色々ありますが、オーストラリアの現代美術まで収集しているのは凄いです。
YouTubeの動画づくりを頑張ってます!
読者登録していただくと、LINEに「アートの定理」の更新情報が届きます!
コメント・メッセージはマシュマロで!
⇒マシュマロを投げる
※ネガティブな内容、性的な内容、スパム等はAIにより削除されます。
弊ブログのメインコンテンツは展覧会の感想です。
最新のレビューは「アートの定理 トップページ」からご覧ください。
ツイッターでは、ブログに載せていない写真も掲載しています!
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
良かったら応援クリックお願いします!
にほんブログ村